豆本がちゃぽん10周年!
「豆本がちゃぽん10周年」の展示が、現在、神田神保町・東京堂書店で開催中!
私も参加させていただいている「豆本がちゃぽん」、10年経つんですね~。
私の豆本は、ほぼ我流。しかし、この会に加えていただいとことで、ほかの作家さんとの交流もでき、勉強することもできました。
この展示には、これまでがちゃぽんに入れられた豆本が展示されています。参加作家は誰も工夫を凝らしているので、おもしろいですよ~。もちろん、私の豆本も展示されています。
神保町あたりにお出かけの際には、ぜひ、お立ち寄りくださーい!
会期:2016年4月1日~5月31日
場所:東京堂書店神田神保町店(千代田区神田神保町1-17電話03-3291-5181)1~3階奥階段スペース&カフェ壁
時間:10:00~21:00 日祝20:00まで 無休
展示:10年分のがちゃぽん豆本実物など
販売:10周年記念冊子『豆本がちゃぽんの10年 直径48ミリカプセルの中のブックアート』、豆本がちゃぽんTokyo第36集※万一売り切れの際はご容赦下さい。
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石神井・大鷲神社
小さな神社だし、細い道の、さらに引っ込んだところにあるので、気づかずに通り過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。こんな感じですよ。
日本武尊(ヤマトタケル)と大国主命(オオクニヌシノミコト)をお祭りしている神社のようです。
石碑によれば、ヤマトタケルが通りがかったみたいですね。
境内には、桜の木が1本だけあります。私がお参りしたときは、まだ1分咲きくらいでした。
境内の片すみで、失礼してお弁当を食べていると、野良猫がやってきました。食べていた中華弁当の中から、豚肉をひと切れあげてみました。ちょっと辛めの味付けだったので、しゃぶってから置いてみたのですが。
しばらくすると「ぎゃん!」とも「びゃん!」ともつかぬ叫び声! 驚いて振り向くと、猫は逃げてしまっていました。……どうやら辛かったみたいです(^_^;)
しかし、後味はよかったらしく、戻ってきて食べてました。驚かせてごめんね~。
猫は恨めしそうです。
カラヴァッジョ展
上野・国立西洋美術館で開催中の「カラヴァッジョ展」を観てきました。
じつは知らない画家だったのですが、行ってみてよかった!
『法悦のマグダラのマリア』が印象的でした。
2014年にカラヴァッジョ真筆と認定を受け、初公開のようです。カラヴァッジョが実際に殺人を犯してしまったすぐ後に描かれたものらしく、そんなことを知って観たら、ますます絵に深みが感じられました。
水面に映る自分の姿に口づけしようとする『ナルキッソス』もドキリとします。
占いをすると見せかけて、指輪や財布をすっている絵もあり、当時のローマの、退廃的な空気を感じることができたのも、おもしろかったなぁ。
下知識のない私にとって、案内文はたいへんにありがたかったです。絵そのものを観て感心するのもけっこうなのですが、どういう場面を描いたのか、どこがポイントなのかを知って観ると、また興味深く感じられます。
カラヴァッジョ、たいへん短気な人だったようで、度々裁判沙汰になっています。「アーティチョーク事件」というのも起こしてますね。食堂で、アーティチョークのバター炒めを4つ、油炒めを4つ注文。持ってきたウェイターに「どっちがバター炒め?」と尋ねたところ、ウェイターの「匂いを嗅いだらわかりますよ」という答えに腹を立て、皿を投げつけ、軽い怪我を負わせたんだとか(^_^;)
そうした裁判記録も展示されています。
カラヴァッジョの作ではないですが、彼に影響を受けた画家の描いた『カニに指を挟まれる少年』も、別の意味で印象的だったなぁ。
カラバッジョも『トカゲに噛まれる少年』(このブログの最初に掲載しているチラシの絵ですね)を描いてますが、当時、トカゲだのサソリだのカニだのに、噛まれたり挟まれたりした絵を描き、技術を見せつけるのが流行ってたみたいです。
『カニに挟まれる少年』は、どう見ても「わざとでしょ!」と突っ込みたくなる感じ。しかも脇にはイセエビみたいなエビも用意されていて、カニをクリアしたら、こいつにチャレンジするだろうことが伺えます!
たぶん彼は、貴族お抱えのリアクション芸人。クワガタに鼻を挟まれたこともあるはずです。
しかし、入場前に、表の看板を観て、8歳くらいの男の子たちの会話も印象的でした。
「これ、男だよ」
「え? 女でしょ?」
「男だよ。だって、きれいじゃないもん」
……君の審美眼、きらいじゃないよ(^_^;)
江戸東京たてもの園
小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。入園料400円。入るとかなり見応えがあるので「2時間くらいで、ささーっと観られるだろう」という甘い考えは捨てましょう。
まずは、テレビなどでもよく紹介される「子宝湯」。東ゾーン、下町中通りの突き当りにあります。
立派な造りですね~。『千と千尋の神隠し』の銭湯のモデルになったとも言われてます。
入口上部の彫刻は七福神。
脱衣所から見える格子天井、見事です!
洗い場のタイルに描かれている絵は、女湯と男湯で雰囲気が違うのですね。女湯は『猿蟹合戦』などの昔話。男湯は『平家物語』の那須与一や、牛若丸と弁慶の戦いなど、ちょっと勇ましい感じでした。
下町中通り、こんな感じです。大正レディーを思わせる袴にブーツの出で立ちで来園し、写真を撮ってる人もいました。ロケ地にはピッタリですね!
ボランティアの方が紙芝居をやっていたので、見学。対象年齢低めの内容だったけれど、3~4才くらいの子どもたちはとても楽しんでいたので、勉強になりました。
路面電車も展示されてます。小金井公園内にはSLも展示されているので、電車好きの方はご覧になってはいかがでしょう?
こちらの写真左は化粧品屋さん。うーん、きれいになれそうな感じがしますね。
写真右は、スナフキンでも出てきそうですが、上野消防署の望楼上部だそうです。ようするに火の見櫓ですね。半鐘が下がっています。
こちらは江戸時代の農家だそうですが、豪農ですね。この日は囲炉裏が焚かれていて、いい匂いがしてました。
東ゾーンとセンターゾーンの境目にある交番。三角の机がかわいい。
センターゾーンに入り、すぐ目に入ったのがこの電燈。かこいい! 皇居正門の石橋にあったものだそうです。
こちらは赤坂にあった高橋是清邸。二・二六事件の現場です。
裏から見ると、ガラスが全面に使われていて、目を引きます。
やはり、当時、こういうガラス張りはとても贅沢だったようですね。
とてもきれいだけれど、凄惨な歴史に触れる場所でもあります。
西ゾーンに入ると、西洋風の建築が並びます。
鳥の電灯が面白かったので、撮ってみました。ちょっと不満そうな顔をしてますね。
室内のシャンデリアもかわいい。
建築家・前川國男の自宅です。スッキリして、広々とした印象。
常盤台写真場には、スタジオそのままの展示があったので、記念撮影してきました。照明機材が面白いです。
その向かいにある三井八郎右衛門邸のシャンデリア。天井もステキです! 三井ですから、朝ドラでおなじみの「広岡浅子」も訪れたかも?
こちらはドイツの建築家・ゲオルグ・デ・ラランデが増築した建物。もとは平屋だったそうです。室内に細い窪みがあるので、とりあえず、はまってみました。ピッタリ! たぶん、こうしてはまり、落ち着くスペースだったのでしょう(笑)。
カルピスの創業者も、ここに住んでいたそうですよ。ここは喫茶店にもなっていますが、カルピスもメニューにあるみたい。残念なことに、ラストオーダーの時間が過ぎてしまいました~。
西ゾーンの端は、また日本家屋が並びます。こちらは八王子千人同心組頭の家。なんだか、秋山小兵衛が出てきそう。
そんなこんなで、閉館時間ギリギリに退園。とりあえず全ての建物を見ましたが、時間、足らなかったなぁ。一日かけて見るつもりで行くべきところです。
大泉・武蔵御嶽神社
実家に行った際、用事ができて、いつもはあまり通らない道を通ったところ、小さな神社が目に留まった。そう言えば、ここにも神社があったのだ。
せっかく通りかかったので、ご挨拶をした。
案内板がないので、どういった神社かはわからない。奥多摩のほうに「武蔵御嶽神社」の本社があり、そこには櫛眞知命(くしまちのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、廣國押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)が祀られているそうです。廣國押武金日命は安閑天皇だそうです。
比較的新しく作られたように見える。鳥居には「大正11年」と刻まれているけれど。
狛犬も、まだ色がけっこう残っている。
ところで、気になるのがお向かいの家。壁に朱色の鳥居がある。
ブロック塀の内側にあるから「小便するな」のマークではないでしょう。
やはり「ここに神社がありますよ~」と知らせてくれているのかな?
レオナルド・ダ・ヴィンチ ー天才の挑戦
江戸東京博物館で開催中の、レオナルド・ダ・ヴィンチの展示を観てきました。
今回「糸巻きの聖母」という絵が日本初公開ということで、それも楽しみではあったのですが、直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」に興味を惹かれました。こちらも日本初公開!
行ったのは土曜日。「3時過ぎに入れば、けっこう空いてるのでは?」という読みだったのですが、かなり混んでました。ダ・ヴィンチの人気、侮っていたようです。しかも前日にテレビで紹介されたそうで、その影響もあったのかも。
それでも、なんとかしっかり観て回りました。デッサン、精緻で興味深かったです。
お目当ての「鳥の飛翔に関する手稿」は、のコーナーは、初公開のわりには、空いていたほうかな?
館内はもちろん撮影禁止なのですが、販売コーナーでこのノートのレプリカが1500円であったので、購入しました。読めないけど、面白い! ワクワクします。
観ていると「こりゃあ、飛ぶもの、作れるんじゃない?」と思えてきます。
観察、考察の詳しさも面白いのですが、このノート、ところどころ、研究に関係ない絵が描かれているのも面白い。たぶん、一度にいろんなことを同時進行で考えていて、飛行機がメインなんだけど「お、なるほど、この葉はこうなっているのか」とか思って、デッサンしちゃうのでしょう。
自画像らしきものもあった。
笑ってしまったのが、こちら。
飛行実験の際、飛行機に乗る人を説得するために書かれた絵だそうです。飛行機の下に描かれているのは、皮袋を巻きつけた人の絵。「万が一落ちても、これなら大丈夫だからさー」とか言って説得したんでしょうね。私の頭の中では、ダ・ヴィンチに説得されている大泉洋の姿が浮かんでしまいました。「これで大丈夫」と言うダ・ヴィンチに「いやいやいやいや、無理でしょう!」って拒否する大泉洋。
結局、実験はやったんでしょうか?
「糸巻きの聖母」は、観るまで1時間待ちでした。
この時代の「ぼかし技法」って、すごいんじゃないでしょうか? 立体感というか、質感というか、そういうものが感じられます。
この絵の額も、当時のものなのかな? 相当古く見えました。それとも、額職人が古びの技を使ったものなんでしょうか? ちょっと額にもドキドキしました。
最後に、ダ・ヴィンチの肖像を載せて、今回の日記を締めくくりましょう。