江戸東京たてもの園
小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。入園料400円。入るとかなり見応えがあるので「2時間くらいで、ささーっと観られるだろう」という甘い考えは捨てましょう。
まずは、テレビなどでもよく紹介される「子宝湯」。東ゾーン、下町中通りの突き当りにあります。
立派な造りですね~。『千と千尋の神隠し』の銭湯のモデルになったとも言われてます。
入口上部の彫刻は七福神。
脱衣所から見える格子天井、見事です!
洗い場のタイルに描かれている絵は、女湯と男湯で雰囲気が違うのですね。女湯は『猿蟹合戦』などの昔話。男湯は『平家物語』の那須与一や、牛若丸と弁慶の戦いなど、ちょっと勇ましい感じでした。
下町中通り、こんな感じです。大正レディーを思わせる袴にブーツの出で立ちで来園し、写真を撮ってる人もいました。ロケ地にはピッタリですね!
ボランティアの方が紙芝居をやっていたので、見学。対象年齢低めの内容だったけれど、3~4才くらいの子どもたちはとても楽しんでいたので、勉強になりました。
路面電車も展示されてます。小金井公園内にはSLも展示されているので、電車好きの方はご覧になってはいかがでしょう?
こちらの写真左は化粧品屋さん。うーん、きれいになれそうな感じがしますね。
写真右は、スナフキンでも出てきそうですが、上野消防署の望楼上部だそうです。ようするに火の見櫓ですね。半鐘が下がっています。
こちらは江戸時代の農家だそうですが、豪農ですね。この日は囲炉裏が焚かれていて、いい匂いがしてました。
東ゾーンとセンターゾーンの境目にある交番。三角の机がかわいい。
センターゾーンに入り、すぐ目に入ったのがこの電燈。かこいい! 皇居正門の石橋にあったものだそうです。
こちらは赤坂にあった高橋是清邸。二・二六事件の現場です。
裏から見ると、ガラスが全面に使われていて、目を引きます。
やはり、当時、こういうガラス張りはとても贅沢だったようですね。
とてもきれいだけれど、凄惨な歴史に触れる場所でもあります。
西ゾーンに入ると、西洋風の建築が並びます。
鳥の電灯が面白かったので、撮ってみました。ちょっと不満そうな顔をしてますね。
室内のシャンデリアもかわいい。
建築家・前川國男の自宅です。スッキリして、広々とした印象。
常盤台写真場には、スタジオそのままの展示があったので、記念撮影してきました。照明機材が面白いです。
その向かいにある三井八郎右衛門邸のシャンデリア。天井もステキです! 三井ですから、朝ドラでおなじみの「広岡浅子」も訪れたかも?
こちらはドイツの建築家・ゲオルグ・デ・ラランデが増築した建物。もとは平屋だったそうです。室内に細い窪みがあるので、とりあえず、はまってみました。ピッタリ! たぶん、こうしてはまり、落ち着くスペースだったのでしょう(笑)。
カルピスの創業者も、ここに住んでいたそうですよ。ここは喫茶店にもなっていますが、カルピスもメニューにあるみたい。残念なことに、ラストオーダーの時間が過ぎてしまいました~。
西ゾーンの端は、また日本家屋が並びます。こちらは八王子千人同心組頭の家。なんだか、秋山小兵衛が出てきそう。
そんなこんなで、閉館時間ギリギリに退園。とりあえず全ての建物を見ましたが、時間、足らなかったなぁ。一日かけて見るつもりで行くべきところです。