続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」展

 上野・東京国立博物館で、本日から開催の「台北 國立故宮博物院」展に、さっそく行ってきた。直前になって開催が危ぶまれる事態になったけれど、無事開催となってよかった。

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 大がかりな準備をしてきたにもかかわらず、なぜ開催が危ぶまれる事態となったのか? 理由はこのチラシにも表れている。開催前に近所の図書館でもらってきたチラシだけれど、日記のタイトルと見比べてみてほしい。「國立」の文字が入れられていない。同様のポスターやチケットが、大々的に貼られたり販売されたりした。これは展示物を貸し出す台湾にとっては、大問題である。誠意ある対応をしなければ展示を中止する、というわけだ。台湾にとって「國(国)」というひと文字は、とても大きな意味を持つ。東博側としては、中国に対する配慮もあり、あえて「國立」の文字を入れないポスターやチラシを作ったようだけれど……。
 ともかく、ポスター、チラシの回収など、東博側が誠心誠意がんばったおかげで、無事開催にたどり着いてくれた。楽しみにしていたので、本当によかった。

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 こちらは彫刻の白菜を見る前に、手持ちのチケットと交換されたもの。ちゃんと「國立」が入っている。

「彫刻の白菜」については後で触れます。今回、一番楽しみにしていた展示物なのだけれど、東博に着いたときには2時間待ちの大行列。

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 白菜のためだけの行列ですよ、これ! これに並ぶのは嫌なので、他の展示を先に見ることにした。
 まずは東洋館。こちらは故宮博物院とは関係のない展示。すいていたので、仏像などをのんびり眺めることができた。すごくきれいに改装されていた。
 見ているうちに土砂降りとなる。行列に並んでいなくて、よかった~。
 次に平成館に行き、白菜以外の故宮博物院の展示を見る。書はよくわからないけれど、陶器とか刺繍とか、美しいですね~。
 順路最後に「人と熊」の彫刻が展示されていた。こちらも今回、楽しみにしていたひと品。

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 黒い熊と白い子供が、ダンスをしているかのような彫刻。これ、違う色の石をくっつけて作ったのではなく、自然な状態で白黒になっている石を彫ったもの。すごいね~! 楽しいね~!

 同じように、石の特徴を生かして彫られたのが、この白菜です。

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 ヒスイの白と緑、そして透明感が存分に生かされた彫刻! 葉の重なりが、石の透明感と相まって、さらに下にある葉まで見えるかのよう。キリギリスなんか、足の細かなギザギザまで彫り込まれている。すごい!
 これを見るために行列ができていたのだけれど、私たちが行ったころには列も短くなっており、30分程度並んで観ることができた。

 この後、本館の展示も観て、総滞在時間4時間ちょっとかな。おもしろかったです!

 ちなみに、こんな展示予告を見つけた。これも観に行きたい~!

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