続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

みなみこしがやアート大学 豆本&ミニ紙バッグワークショップ

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 7月11日、12日は、南越谷サンシティホールで豆本とミニ紙バッグのワークショップを開きました。
 この講座、本当は3月14日開催の予定で、お知らせをして間もなく定員いっぱいとなっていたのですが、新型コロナウイルスによる自粛要請があり、中止となりました。しかし「中止ではなく延期に!」という要望が多かったそうで、今回の開催に漕ぎつけることができました。
 とは言え、新型コロナウイルスが終息したわけではなく、むしろ感染者が増えているという状況の中での開催。サンシティホール職員とワークショップ企画スタッフが何度も打ち合わせをし、どうしたら安全を確保できるかを考えに考えてくれました。ソーシャルディスタンス、換気、消毒。様々なことを考慮した結果、会場はこうなりました。

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 宴会場! 確かに広い!
 初日は親子講座なので、親子は1テーブルに座ってもらい、各テーブルを充分に離しました。午前・午後と2講座あるので、道具はその都度消毒しました。

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 豆本ワークショップでは細かい作業をするので、本来ならすぐそばで教えてあげたいところ。でも今回それは、なるべく避けなければなりません。なので、手順を書いたプリントを配りました。そして私の手許をスクリーンで大映しに。

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 講師席にも、アクリル板の衝立を設置しました。

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 どうしても近づかなければならないときにはフェイスシールド、会場中に声が届くようにピンマイクと、初体験のことがいっぱい!

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 うーむ。マスクをしてることもあり、レーザー銃でも持ちたくなるようなビジュアルになってしまった。
 この格好で豆本とミニ紙バッグを、展示コーナーに並べました。

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 今回のワークショップを企画してくれたチームとは、以前にもお仕事をさせていただいたことがあるのですが、とにかく「受講者をたのしませるぞ!」という意気込みがある方々なので、打ち合わせの段階から楽しかったです。スタッフの方々もクリエイターなので、ばんばんアイディアを出してくる。それに触発され、こちらもいろいろ思いつくので、相乗効果、化学反応がどんどん起こるのです。
 当日、即興でこんなこともしてくれました。

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「早く来た人たちのために、スクリーンになにか映しておいたほうがいいよね」という意見が出ると、これにも素早く対応!
 最初の講座ではシンプルな感じの絵でした。これでも充分なのですが、描いたスタッフ的には不充分だったようで、休憩を削ってカラフルに仕上げてくれました。この情熱!
 この絵は、ワークショップ終了後、サインを入れてもらい、いただきました。

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 親子講座では、簡単な折り豆本を作りました。作る豆本は3種あり、いつもはどの豆本を作るか、見本を見て選んでもらうのですが、今回それは避けなければなりません。なので、簡単なプリントを作り、それを見て選んでもらいました。

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 豆本作りの後は、ミニ紙バッグ作り。折り紙に切り取り線、折り線をプリントしたものを組み立ててもらいます。
 ここでもスタッフの方々に助けてもらいました。会場が広く受講者も多いので、私ひとりでは全体を回り切れないのですが、スタッフが動き回り、フォローしてくれました。おかげで受講者には楽しんでもらえたようで、なによりです。
 各講座1時間の予定でしたが、どちらも20分くらいオーバーしてしまいました。そういうことも予想して予定を組んでくれたので、助かりました。

 12日は大人のみの講座。こちらたっぷり3時間。前半はドールハウスサイズの豆本作り、後半はミニ紙バッグ作りです。
 さて、こちらの講座、前日に重大な穴が見つかりました。
 折り豆本、ミニ紙バッグに関しては、手順を説明したプリントがあります。しかし、ドールハウスサイズに関しては、これまで、多くても5~6人の講座で、私も一緒に作りながら進めていくタイプのワークショップだったため、手順のプリントがありません。手許はスクリーンに映るものの、受講者が多いと遅れる人も出てくるので、スクリーンだけに頼ることはできないのです。また、スタッフもプリントがあったほうが、断然フォローしやすい。
 というわけで、初日帰宅後、すぐにプリント作りをしなければならなくなりました。
 加えて大人のみのミニ紙バッグ作りは、折り紙にプリントしたものを作った後、予め会場に用意されているチラシやフリーペーパーからミニ紙バッグにする「素材選び」をし、オリジナルのものを作ることになっています。しかし「手順がわかったとはいえ、型紙がないと作れない人もでてくるのではないか?」という意見が出ました。「トレーシングペーパーに型紙をプリントしたら、トリミングもしやすくていいのでは?」というアイディアも出されました。
 これこれ! これが化学反応ですよ! 直前であっても、受講者をより楽しませることをいつも考えている。作業が増えて大変だけど、燃えるものがあります。
 というわけで、型紙と手順のプリントを作りました。

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 2日間のテーブル配置は、初日とはまた違います。ひとり1テーブル。距離も充分に取ります。

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 黙々と集中して作ったためか、1時間半くらいかかる見込みだったドールハウスサイズの豆本作りが、なんと50分ほどで終了。休憩を挟み、ミニ紙バッグ作り。
 この時点では「果たして時間を埋められるだろうか?」という不安がありました。
 ところが、ミニ紙バッグ作りが、思っていた以上に盛り上がりました。折り紙にプリントしたバッグを組み立てた後、トレーシングペーパーの型紙を手に、みんな真剣に素材を選んでいました。見て回ると、クオリティが高い! みなさん、どの絵を、どうトリミングするかを楽しんでいました。型紙に頼らず、大きさを変える人もいて、嬉しかったなぁ。
 最後にはテーブルに作った作品を並べて鑑賞会。他の人がどんなバッグを作ったのかを見るのは、みなさん楽しそうでした。

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 最後の最後で、驚きのプレゼントをいただきました。もともとSNSでの知り合いが参加してくれたのですが、その方がお菓子を作って持ってきてくださったのです。その名も「銘菓 コルクン餅」!

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 パッケージまで和菓子屋さんみたいに作ってくださいました。講座終了後にスタッフといただきましたが、芥子飲みの実をまとった外郎生地にすっきりとした甘さのこし餡
が包まれていて、とてもおいしかったです。

 講座が終わって「打ち上げだ~っ!」というわけにもいかないので、帰宅後にささやかな打ち上げ。升本のお弁当と、酔鯨特別純米酒
 うーん、最高!

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