続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

つくし

 つくしが生えているのは気づいていたけれど、時間がなくてなかなか摘むことができずにいた。つくしを食べるのは、我が家の春のお楽しみ。毎年、ささやかに楽しみにしている。

f:id:korukun9951:20150317120819j:plain
 先日の日曜、やっと摘みにいく時間ができた。けれど、やっぱりちょっと遅かったのかなぁ。いつもならひょいひょい摘んで、20分もすればスーパーの買い物袋いっぱいになるのに、今回は、まずつくしを見つけるのに目を凝らさなくてはならない。
 視線はなるべく低くしたほうが見つけやすいので、地面に膝をつき、目をつくしの高さに合わせてみる。けれど、枯れたオナモミの実が落ちていて、ちょっと痛い。子どものころ、よくこれで遊んだなぁ。

f:id:korukun9951:20150317121222j:plain
 つくし探しがてら、野の花も楽しむ。小さな花がぽつぽつと咲いていて、春を実感する。

f:id:korukun9951:20150317121411j:plain
 孵化したあとのカマキリの卵もみつけた。あたりにカマキリの姿はなかったけれど。
 色あせたセミの抜け殻もあった。つくし以外にも、変なものも見つかるのです。

f:id:korukun9951:20150317121558j:plain

 30分ほどがんばって、摘めたのは両手をお皿にしたら盛れる程度。このくらいだと、湯がいたらほんの少しになっちゃうんだよね。
 テレビを見ながら袴を取り、水に浸してアクを抜く。この袴取りが面倒ですね。指先もけっこう黒くなってしまい、水でささっと洗ったくらいでは落ちない。石鹸とタワシでゴシゴシとやる。

f:id:korukun9951:20150317121736j:plain

 つくしのゴマ和え。やっと食べられた春の味。ほろ苦さに「ああ、今年も食べられて、よかったなぁ」と思う。

f:id:korukun9951:20150317122130j:plain


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村