歩粉
恵比寿に「歩粉(ほこ)」という、焼き菓子カフェがあります。開店したばかりのころ、一度行ったことがあるのですが、あっという間に人気店になり、いつ行っても行列ができているお店となりました。並ぶの好きじゃないし、懐具合の問題もあり、ずっと行けないでいたのですが、相方が「どうしても行きたい!」と言い出したので、久しぶりに行ってきました。
相方が「どうしても」と言い出したのは、歩粉が2月22日をもって閉店となるからです。「大人気なのに?」と思ったのですが、どうも再開発の区域に入っているみたいですね。
2月3日、15時ちょっと前に着いたのですが、やはり列ができていました。並んでいたのは12,3人かな?
「行列」と言うには、そうたいした人数じゃないと思うかもしれませんが、歩粉は小さなお店。店内は14人ほどで満席なのです。加えて、多くの人が「デザートセット」を注文するでしょう。フルセットだとひと皿目を食べ終えてからふた皿目が出されるコース形式なので、食べ終えるのに1時間くらいかかるわけです。
持ち帰りのお菓子もあるのですが、こちらは瞬殺らしく、開店と同時じゃないと買えないらしいです。
この日も待つこと1時間半。途中、千原ジュニアさんが通りかかるという珍事が。隣の駐車場に車を停めていたようです。それぞれにおしゃべりをしながら待っている列ですが、このときだけは「え? ジュニア? 千原ジュニア?」と共通のささやきをしましたね~。注目されるのって、大変だなぁ。
ようやく順番が回ってきて、入店。ドアが開くと、ふわりと焼き菓子のいい匂い。
通り側の壁際の席に座り「デザートフルセット(¥2310)」を注文。お茶は紅茶で。
「ちょっとお茶でも」というには、なかなかお高い値段。でも、このお店は「ちょっとお茶」のお店ではなく、しみじみとおいしいお菓子を味わうお店。休憩するのではなく、楽しみに楽しみにして行くお店なのです。
さて、ひと皿目。スコーン、豆乳くずもち、エッグクラッカーサンドが盛られています。スコーンにはハチミツやジャム、クリームを乗せて。ハチミツとクリームはおかわりできます。豆乳くずもちは、ねっとりとしていて、嬉しい甘み。あんこと杏が添えられているけれど、そのまま食べてもおいしいです。甘いものの合間にクラッカーをかじると、また甘いものに行きたくなる衝動が! 重要な脇役です。
スコーン外側のサクサクした感じ、たまらないですなぁ。
紅茶は差し湯をしてもらえます。ポットの中で濃くなってしまったら、差し湯を頼みましょう。飲み物はコーヒーやグラスワイン、シードルなんかもありますよ。
ひと皿目が食べ終わると、ふた皿目を持ってきてくれます。
こちらは月替わりなので、毎月通う常連さんも多くいるみたいです。今月はチョコ&ラズベリーのコブラー、アールグレイのプリン、カモミールジンジャーシフォンケーキ。
シフォンケーキは、口に入れると、ほんのりと生姜の香りが。主張しすぎない、上品な香りです。
コブラー中央部は、チョコの濃厚な甘みの中に、ラズベリーの酸味が嬉しい。
アールグレイのプリンはねっとりタイプで、添えられているキャラメルラムソースとの相性が素敵です。大人のお菓子。
楽しみながら食べること、約1時間。やっぱりそれくらいかかっちゃいますね。寒い中待っている人たち、ごめんなさいね~。
他のお客さんが尋ねているのが聞こえたけれど、次にどこにお店を開くのか、いつになるのかは、まだ未定だそうです。
行ってみたい方、期限が迫ってますよ~! 今月22日まで!
歩粉
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