続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

『マカロニほうれん荘』原画展!

 5月19日。楽しみにしていた『マカロニほうれん荘』の原画展初日。
 行ってきましたよ~!

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マカロニほうれん荘』とは、40年ほど前に「週刊少年チャンピオン」で連載していたギャグ漫画。当時の私は小学校の低学年。年上のお兄さんたちがゲラゲラ笑って読んでいるので、なんとなく自分も読んでいました。意味がわからない部分も多かったのだけれど、気づけば、大好きなマンガになっていました。全9巻という、決して大作ではないマンガだけれど、そのインパクトたるや、100巻越えのマンガにも決して引けを取らない!
 さて、上の写真ですが、楽しみにしていたのにもかかわらず、いまひとつな顔の私。それもそのはず、主催者の予想をはるかに上回る客が押し寄せたため、急遽整理券を配布し、時間を区切っての入場となっていたのです。私が行ったときには、この日の分の整理券はすでに配布終了。「え? 観られないの?」とスタッフに尋ねると、18時45分から自由入場にするとのこと。私が着いたのは14時半ごろだったのだけれど……うーん、待つしかないよなぁ。
 新宿に行ったりして時間を潰し、18時20分くらいに会場へ戻ったのですが、会場前で待っている人たちにスタッフが「他のお店の迷惑となるので、18時45分にお戻りくださーい!」と言っていました。
 会場は中野ブロードウェイの中。面白そうなお店が何軒も入っているので、しばらくウィンドウショッピングでもと思ったのですが、すぐ近くのお店を覗いているときに動きが! 45分を待たずに、入場が始まったではありませんか! 慌てて並び、会場内へ。

 ……大好きなマンガの、生原稿。40年の時を越え、それを間近で見ました。胸が騒ぐどころか、うねりますね。しかも、原画展では非常に珍しく、撮影OK! もちろん、撮りました!

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 40年経っても美しいカラー原画! 単行本では白黒だった絵も、色をつけたものが見られました。
 あー、撮影OKって知ってたら、ちゃんとデジカメ持って行ったのになー。

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 会場は非常に小さく、そこにファンが大勢入っているもんだから、撮影はなかなかたいへんでした。でもね、みんな『マカロニほうれん荘』が大好きな人たちだから、詰まってたり、なかなか自分の番が回ってこなくても、文句言わないの。

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 みんな、40年経って初めて見る原画だから、お互いの気持ちがわかるのかな。
 色使い、かっこいいなぁ!

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 印刷ではこの細かさ、伝わらないよね~。たまりませんわ!
 カラーだけでなく、モノクロの原画もありますよ~。

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 ツィッターで「修正が見られない!」と、トシちゃんかんげきしていた人がいました。言われて気づいたけれど、それって、すごいことだよね!

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 これ、子どものころから大好きだったページ! 生で観られた!

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 きんどーさんのゴリラダンスの原画がなかったのが、ちょっとだけ残念。やーねぇー。

 ファンは品良く原画を楽しんでいたけれど、会場はなかなかの混乱ぶりでもありました。原画を見るための列と、グッズを買うための列がぐちゃぐちゃになってしまい、自分がどちらの列に並んでいるのわからない人が続出。慌ててスタッフが整理。「レジ前に進まれた方にカゴを渡すので、それまで商品は手に取らないでくださーい!」という指示が出たとき、私はすでに缶バッジをいくつか手にしていて、今さらそんなこと言われても戻すに戻せない状態。
 そんな中、苛立ちを静めてくれたのは、鴨川つばめ先生が最近描かれた絵でした。

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 クレヨン画でしょうか? なごむ~。

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 そしてこの絵! 涙出そう。

 ふと思ったのですが……。今、NHKで放送中の朝ドラ『半分、青い。』で、漫画家を目指す主人公が癇癪を起こし、尊敬する先生の原稿の束を「窓から投げ捨てる!」と脅すシーンがありました。本気ではなかったにしても、そんなこと、できるのもでしょうか? 今回こうして大好きなマンガの生原稿を見て、「あんなのあり得ない! あんなことするヤツは、漫画家になってほしくない!」と、強く思いました。

 グッズも無事購入でき、会場を出てみると、なんと、まだ入れずにいる人の列が、階段にズラーっと! 開場時間は19時半までとなっていたけれど、絶対そんな時間じゃ終われないでしょう。40年経っても、マカロニ熱は冷めていないのですよ。

 今回買ったグッズでーす。

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 マグカップの柄は、こんな風になってます。わぉ。

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 きんどーさんのカップでコーヒー飲みながら『マカロニほうれん荘』を読む日がくるとはな~。

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 しかし、今回は会場が小さすぎました。「このためだけに地方から来たのに、観られなかった」という、悲しい声も聞かれました。
 秋田書店さん、今度は有料でいいから、もっと大きな会場でお願いします! そして、地方にも巡回してほしいです。マカロニファンは、全国にいますから。


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ベルサイユのばらTシャツ

 ユニクロで『ベルサイユのばら』のTシャツが販売されたので、購入してみた。

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 3着購入したのだけれど、1着は胸ポケットにバラがついている、シンプルなデザイン。

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 ポケット部分だけ生地が違う。ベロアっぽい生地。フランス国旗を思わせるトリコロールもついているけれど、これだけで『ベルばら』とは言えんだろう。と思わせておいて、ポケットの内側にオスカルとアンドレが! 胸に秘めた情熱!

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 あとの2着は、近衛隊制服のデザインのTシャツ。つまり「着れば、あなたもオスカル!」なのである。
 ということであれば、やはり、オスカルにならねばなるまい。Tシャツを着たら、下は何を履くべきか? やはり白タイツ? 白タイツは、あるにはある。ヒートテックのやつで、前も開くタイプの……早い話が股引ですね。いくらシャレとは言っても、ベルばらTシャツに股引を合わせたのでは、ファンの方々からつるし上げをくらい、断頭台の前に立たされるに違いない。
 というわけで、上半身のみの写真をアップしてみます。ベルサイユ宮殿の階段で撮影しました。

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 ちなみに私の持っているサーベルですが、これは以前、ハロウィーン・パーティーの際、『三銃士』の仮装をするために作ったもの。100円ショップで買ってきたお玉に穴を開け、そこに指示棒を差し込んだもの。お玉の持ち手を切り落とし、柄をぐいっと曲げれば出来上がり。コンパクトに縮むので、持ち運び便利。

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 さあ、ベルばらTシャツを買ったシトワイヤン! サーベルを作って、今年のハロウィーンに備えようではないか!

 ところで、Tシャツの首のところについてるこれって、なんですか?

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世田谷アートフリマvol.29 終了

 ゴールデンウィークも終盤にさしかかったころになって、ようやくアートフリマのことを書く時間ができました(^_^;)
 今回はワークショップではなく、販売で、1日のみの参加です。

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 初めて販売する商品があります。写真左側のミニ紙バッグ。2個50円で販売してみました。さてどうなるものやらと思っておりましたが、意外と好評。プレゼント用に豆本を買われた方が「これに入れて渡そう!」と買ってくれました。また、小学生の女の子は、まずこれに目が行くようでした。

 今回、豆本の新作も用意しました。ドールハウスサイズの『鬼へハンカチを』です。

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 この豆本に関しては、何度かブログで紹介してきましたが、販売としては初お披露目です。
 表紙が目立つんか、並べている見本の中から、まずこれを手に取るお客さんが多かったです。新作だから、嬉しいですね。

 4月だというのに、とても暑かったせいか、全体的にお客さんの入りがいまひとつだった気がします。でも、赤字にはならず、よかったよかった。

 今回の最大の収穫は、小学3年生くらいの女の子の交渉術を見られたことです。
 私のブースで、豆本を何冊も読んでいました。本が好きなんでしょうね。後から来たお母さんに「ねえ、豆本買って」とおねだり。「好きな本を、1冊、いいよ」とお母さん。
「えー、1冊? 5冊は?」
「1冊よ」
「じゃあ、3冊」
「1冊!」
 ここから、女の子の巧みな交渉が始まります。1200円の蛤本を手に取って「これもいいの?」と尋ねます。
「一番気に入ったのを選びなさい」
「そうじゃなくて『これでもいい?』って聞いてるの」
「それが欲しいの?」
「そういうことじゃなくて!」
 私にも、女の子が、どう話を持って行きたいかの青写真が見えてきました。
 蛤本は1200円だけど、欲しい豆本3冊の合計金額は900円。1200円がいいなら、900円はそれより安くあがるんだから、OK出せるでしょう?
 しかしお母さんは、そんな思惑はお見通しで、女の子よりも2枚も3枚も上手なのです。
「それが欲しいんなら、それを買ってあげます。それにするのね?」
「そうじゃなくて……」
 そう、金額の問題じゃないのです。お母さんは、吟味して、欲しいものだけを買うということを学ばせたいのです。それはね、とても大切なことで、将来あなたのためになることなんだよ、と、自分の売り上げそっちのけで見守ってしまいました。
「1冊なんて、決められないよー」
「決められないのなら、買うのは諦めなさい」
 30分にも及ぶ交渉は、お母さんの完全勝利でした。じつはこの母子のずっと後ろに、女の子の弟と思われる小さな子を抱っこしたお父さんがいました。交渉する相手がお父さんだったら、陥落できたんじゃないかなーなんて、ちょっと思いました。お父さんもそれは分かっていたので、後方に引っ込んでいたのでは?(笑)
 閉店前にその女の子が戻ってきて、『鬼へハンカチを』を買ってくれました。最初から、それが一番欲しかった本だったもんねー。
 お買い上げ、ありがとうございます!


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世田谷アートフリマvol.29 出店します!

 今月開催される世田谷アートフリマに、つくも堂まめ本舗、久しぶりに出店します!

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 アートフリマは、21・22日の二日間開催されますが、つくも堂まめ本舗は22日、4階のブースに出店いたします。今回はワークショップではなく、販売のみ。

 今回は新作(?)を出品します!
 以前、TBSラジオ伊集院光とらじおと』で、ちらっと紹介されたお話『鬼へハンカチを』を、ドールハウスサイズの豆本にしました。番組に送って紹介されたのは掌サイズのものでしたが、加筆し、サイズもギュギュッと小さくしましたよ~。

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 ただ今、がんばって量産中です。

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 加筆する前のお話でしたら、以前このブログでも紹介しましたので、ご興味おありの方は、こちらをご覧ください。

『鬼へハンカチを』公開! - 続・どんぐりも背くらべ


 世田谷アートフリマのホームページはこちら!

世田谷アートフリマ | 手づくりアートの“のみの市”

 ……うーん、4月16日現在、なんか、まだ、ちゃんとしたお知らせがホームページでされていないみたいですね(^_^;) 私のブログのこのページ、トップに載せたDMをご参照ください。
 たくさんのご来場、お待ちしてま~す!


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ミツマチヨシコ個展「プラネタリウム」展、終了

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 切り絵作家・ミツマチヨシコさんの個展が終了。
 会場で上映していた『ペルセフォネとアルカスの物語』の文章を手がけました。「春の星座を使ったホラ話を」という注文でしたので、それっぽい神話風のお話を書きました。星座の物語に詳しくない方が見たら「へー、この星座たちには、こんな神話が添えられているのかー」と信じてしまうんじゃないでしょうか。ご覧になった方、物語の最後でもタネあかしをしましたが、ウソのお話ですからね!

 

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 会場には、星座にまつわる切り絵がずらり。部屋の突き当りにモニターが置かれ、切り絵を使った動画が上映されていました。画面は『ペルセフォネとアルカスの物語』の1シーン。
 うーん、画面を撮ろうとすると、自分も映りこんでしまいますね。

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 モニターの左下に、コルクン族のさーたんがいますね。今回、アルバイトで会場におりました。
 さーたん、展示のテーマ「プラネタリウム」に合わせたコスチュームです。蝶ネクタイがオリオン座になっているの、わかります? 胸に七つの傷も持たせたかったのですが、ベストを着ると見えなくなるのでやめました。

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 帽子は土星をイメージしています。ほら、輪っかになっているでしょう?

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 帽子の丸みを出すのに苦労しました。なにか土台となるものに糸を巻きつけたかったのですが、ちょうどいい大きさの丸い物がありません。考えた末、うずらの卵を切って、土台にしました。

 10日に私はお邪魔しました。この日はミツマチさんもいらしていて、展示とは別に、スクリーン投影による星空の解説イベントもされていました。質問コーナーではきちんと答えていました。それもそのはず、ミツマチさん、本職のプラネタリウムお姉さんでもあるのです。

 日が落ちて、お待ちかねの大人タイム!

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 私の差し入れは煮豚、2種のマッシュポテト、レバーペースト、あんこ。これらをスライスしたバゲットに乗せて、ワインといっしょに。

 思いがけず、私もプレゼントをいただきました。
 キューピーの工場見学に行った方から、キューピーグッズいろいろ。クリップ、頭のとんがりまで再現されていて、すごいですねー!
 これらが入っていた袋もかわいかったので、文庫本カバーにしてみたらピッタリ!

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 豪徳寺に行ってきた友人からは、招き猫のチョコをいただきました。袋にいっぱい入ってましたが、デザインがいろいろありました。おみくじ感覚ですね。

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 15日、展示終了。ミツマチさん、お疲れ様でした!

 


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豆本ワークショップ in 宮前小学校 2018春

 先日、目黒区の宮前小学校で、豆本とお話作りのワークショップを開きました。
 小学校に行く前には、コーヒーを飲みながらゴミ箱を折ります。もはやルーティーンとなった作業。

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 今回、1クラスめは18人、2クラスめは9人の参加者がいました。どちらも低学年が多かったです。
 宮前小学校でのワークショップは何度目でしょう?「豆本、作ったことある人は?」と聞いてみると、どちらのクラスも半数の手が上がりました。ワークショップの内容は1度変えましたが、また変える必要がありますね。参加する子どもたちに、毎回同じことをさせるわけにはいかないです。むむむ。

 早く来た子たちのお楽しみ。見本の豆本読書タイム。

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 さて、時間となりまして、まずは簡単な折り豆本作り。これは毎回変わらない工程。
 簡単なはずなのですが……今回、低学年が多かったせいか、のりを塗る場所を間違える子が多かったです。「ここに塗ると、ただのちっちゃいメモ帳になっちゃうからね」「ここに塗ると、開かない本になっちゃうよ」と、事前に言ったのですが……。次回からは、ちょっと時間かかっても、ひとりひとりに「ここに塗って」と示したほうがよさそうです。

 折り豆本作りがひと段落して、次はセミ・オリジナルの豆本作り。絵のみがプリントされている用紙に、自分で考えたストーリーを添え、色鉛筆で絵を描き加えます。
 まずは下書き用の用紙に、鉛筆で書き込み。

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 ストーリーとしては、散歩に行く、友達に会いに行く、というものが多いのですが、今回、ちょっと珍しいお話が飛び出しました。主人公は大量殺人を犯している殺人鬼で、新たな殺人計画を思いついたという、恐ろしいストーリーです。自分の部屋には、山積みになったドクロがあるのですが、そこから亡霊が現れて、主人公を追いかけてくるという展開。
 こんなお話、今まで出てこなかったなー。

 下書きができたら、色鉛筆を使って本番。やはり、色が入ると、ぐっとかわいくなりますね。
 中には100色くらいある色鉛筆セットを持って来た子もいました。

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 お話がまったく書けない子もいます。「ぜんぜん思いつかない」と、すっかり飽きてしまったようす。「お話を書かなくてもいいんだよ。文章書くページに、絵を描いたり、色を塗ったりして、字のない絵本にしたっていいんだよ」と言ってみたところ、息を吹き返してくれました。「ここ、青にすればよかったな」という反省の声も聞こえました。最初は適当に塗っただけだったのでしょうが、後から「色によるストーリー展開」が、彼の頭の中に浮かんだのでしょうね。おもしろいです。

 孤高の5年生。

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 すでに数回、このワークショップに参加している子です。もう手順は頭に入っていることでしょう。ですが、こちらの説明は必ずしっかり聞いてから作業を始めます。「きれいに仕上げる!」という意気込みが伝わってきます。

 低学年の男の子の中には、はしゃぐことに熱中してしまう子が、やはり出てきますね。真剣に作業をしている子から「うるさい!」と何度も怒られていました。私も「集中している子の邪魔になるから、さわいじゃダメだよ」と言うのですが、3分ともちません。口ぐせは「意味わかんねぇ!」。
「なんでここ折るの? 意味わかんねぇ!」「なんでこっちにのり塗るの? 意味わかんねぇ!」
 最初、その都度意味を説明してあげたのですが、理解を求めてるわけじゃないんですね。「意味わかんねぇ!」が言いたいだけでした(苦笑)。
 この子は結局、最後まで仕上げることはできませんでした。それ自体は珍しいことではありません。90分という時間内で、すべての作業を終えることは、なかなか難しいのです。なので、作り方の手順を、写真入りで説明したプリントを配ります。これを見れば自宅で仕上げることもできますし、完全オリジナルの豆本を作る手助けにもなるでしょう。

「意味わかんねぇ!」の子から、最後にとても悲しい言葉が飛び出しました。最後まで仕上げられなかった本番用用紙を「捨てていく」と言ったのです。「それはダメだよ」と言うと「ダメじゃない!」と言い返す。
 うーん……もし本当に捨てていくとなると、このワークショップの時間は、まったくのムダだったということになります。ムダなだけでなく、この子は大はしゃぎして周りに迷惑をかけています。結果がマイナスというのは、あまりに悲しい。
 観察すると、この子は本当に捨てるつもりではないようです。こちらの気を引くためのセリフのようでした。深い考えは何もなく、「意味わかんねぇ!」同様、反抗によって気を引くことが身についているようです。
 やはり、言葉は人を傷つける力を持っているということを、きちんと諭してあげるべきだったかなぁ。たとえその場では意味がわからなくても、いずれ自分の意識と結びつくかもしれない。
「小学校でのワークショップ」は、普通のワークショップとちょっと違います。それは、回りが友だちや知った顔ばかりという環境だということ。はしゃぎやすい環境なわけです。回りが知らない子ばかりだと、おそらくこの子も騒がないでしょう。
 しかし、こうした環境だからこそ教えられることもあるわけで、私はそのチャンスを活かせていない。今後の、大きな課題です。
 コルクンとうなぎの串焼きで一杯やりながら反省しました。

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ミツマチヨシコ個展「プラネタリウム」展

 3月5日~15日に開催される、切り絵作家・ミツマチヨシコさんの個展。私もお話で参加しております。

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 ミツマチさんから「実際にある春の星座を使って、ホラ話を書いてもらえませんか?」という、ちょっと変わった依頼をいただきました。友人ならではの、私のツボを心得た注文です(^_^;)
 切り絵を使って、動画に仕上げる予定だそうです。ただ今製作中(ミツマチさーん、間に合いますかー!?)。
 お話は神話風に書きました。「へー、この星座は、こんな神話に由来するんだー」と、つい騙されていただければ嬉しいです。
 10日は私も会場におりまーす。

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