続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

湯河原・五郎神社

 五所神社お参りの後、湯河原梅林へ。幕山公園というところに、見事な梅林があり、2月6日から開園しているという。これといった予定もないので、行ってみることにした。
 じつは近くに「五郎神社」があって、行けたら行きたいと思っていた。ここに行ったことのある人のブログを読んだのだけれど「狛犬ならぬ狛猿」がいるらしい。そう言えば五所神社の社務所のドアにも「猿が出るので開けないように」という貼り紙があった。みかん畑広がる土地なので、猿が神社を守っているのだろうか?
 梅林はまだ3分咲きということで、さして見ることもないような状態。ただ、梅はたくさん植えられているので、満開時には、さぞや見事なのだろうとは思った。甘酒を飲んで帰る。
 バスに乗り、森下公園前下車。3分ばかり歩くと、五郎神社に出た。

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 社務所もなく、大きな神社ではない。けれど、独特な空気を感じた。なんと言うか、「子どもは好きだけど、決して子ども扱いしない、親戚の伯父」の前に出たような感じ。
「よく来たね。いらっしゃい。おやつを用意してあるから、まず手を洗い、うがいをしなさい」
 そんなふうな歓迎を受けた気がした。

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 手を合わせ、ご挨拶。シンプルな拝殿だけれど、彫刻は見事だ。

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 狛犬は2対。大きな狛犬は、比較的新しい感じ。

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 では、古いほうが、ブログで読んだ「狛猿」か? 見た瞬間は「うわぁ、猿だ!」と言ってしまったが、待て待て。……これ、やっぱり狛犬じゃないですか?

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 もともと丸みを帯びた彫刻だったものが、年月を経てより丸くなった感じの狛犬だよね? 「吽」の頭には角の名残が見られるし、背中の感じ、後ろ足の感じを見れば、猿とは思えない。
 残念だった気もするけれど、古い感じの狛犬が見られたのは嬉しいので、よし。

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 境内に案内板がなかったので、帰ってから調べてみた。
 この神社の御祭神は金山彦尊(かなやまひこのみこと)、面足尊(おもだるのみこと)。
 金山彦尊は鉱山の神様で、金属に関する技巧の神様だそうだ。この神社は「鍛冶屋」という名の地にある。北条氏康が治めていたときに、鍛冶職人が多くいたらしい。風魔一族にも関係が?

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 ご挨拶が終わり、階段を下りると、すぐにバスが来た。
 伯父のクールな気遣いだろうか。

 


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