続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

電子書籍・第2弾、発行しました

 電子書籍・第2弾『ラーメン食べたい~九十九耕一短編集2~』が、マイナビより発行されました。

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 今回収録されているお話は『ラーメン食べたい』『青葉荘、入居者募集。』『オンボロバスの歌』『ふたりパン』の4本。

『ラーメン食べたい』は、愛育社より出版した作品集『トゲなしサボテン』にも収録されているお話です。同居人・ノッコちゃんの作るラーメンを食べたいと思っている、パンダのぬいぐるみ・パンダちゃん。切ないお話ですが、ハッピー・エンドです。
 今回の表紙は、このお話のモデルになった我が家の同居人・パンダちゃんです。相方が子どものときから大切にしているぬいぐるみで、お話同様、胸がパックリ裂けてしまったことがあります。直したのは私ではなく、私の祖母でしたけど。いくつかの実際のできごとに、お話のエッセンスを垂らして生まれた作品です。
 このお話は2007年に、ラジオ番組『青山二丁目劇場』で、ラジオドラマにしていただいたこともあります。配役は、パンダちゃん:藤田淑子さん ノッコちゃん:豊嶋真千子さん コウくん:神奈延年さん。ラジオドラマって、独特の世界観がありますが、自分の作品が使われるとは、大感激でした! 

『青葉荘、入居者募集。』は、アパートを栽培するお話です。取り壊されたアパートのかけらを拾ってきたら、そこから芽が出て……。
 このお話も、実際の出来事がきっかけになって生まれています。初めてひとり暮らしを始めたアパートが取り壊されているところに出くわして、かけらを持って帰りました。「修繕費」という名目で敷金返ってこなかったのに~! 修繕する前に取り壊してんじゃんかよ~!

『オンボロバスの歌』は、友人の「バスの運転手って、お客さんいないときは、車内のマイクでひとりカラオケやってんのかな?」という、つぶやきがヒントになりました。時同じくして、テレビで、あるミュージシャンが、自分の愛車との別れについて語っていたことも、お話が生まれるきっかけになっています。
 このお話も、作品集『トゲなしサボテン』に収録されています。

『ふたりパン』は、私がパン屋で働いていたときに書いたお話です。
 働き始めのころ、生地をうまく成形できずに悩んでいました。あるとき「自分は童話作家なんだから、パン作りも童話で勝負しよう!」と思いつきました。パンを心の中で擬人化して、語りかけるようにパンを作りました。すると不思議と、だんだんうまく作れるようになっていったのです。この「パンに語りかける」というキーワードから、『ふたりパン』というお話が焼きあがりました。

『ラーメン食べたい~九十九耕一短編集2~』は、楽天koboAmazonでご購入いただけます。楽天koboはパソコンでもご覧いただけますが、AmazonKindle版となります。

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『トゲなしサボテン~九十九耕一短編集1~』も発売中! こちらもよろしくお願いいたします。
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