続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

下保谷天神社

 実家へ向かう、抜け道のような細い道筋に、下保谷天神社がある。

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「天神」とあるので、菅原道真を祀った神社だろうと、単純に思っていたけれど、もう少し複雑だった。ここはもともと「法華神道」に基づく三十番神として祀られている神社なのだそうだ。それが明治の「神仏分離令」「法華三十番神禁止」を受け、三十番神摂社として、菅原道真を祀っていたこともあり、「天神社」に改めたらしい。
三十番神って、なに?」と、神社初心者の私は思う。調べてみると神仏習合の進行で、簡単に言えば、ひと月30日にそれぞれ当番の神様がいるということでした。

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 日蓮宗と関係が深い神社なので、鳥居の脇に題目塔があるんだなぁ。

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狛犬」というか、両方とも獅子のようです。お尻を高く上げた姿の、細かな彫り。
 台座にも絵が彫られています。阿の台座には金太郎、吽のほうには牛の上の笛吹き童子。

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 石灯籠はシンプルだけれども、趣がありますね。

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 参拝者の姿も、ちらほら見られました。地元の人から、大切にされている神社なんですねぇ。彫刻も美しい。

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 拝殿脇に「富岡稲荷神社」の石碑があり、古い神狐がいましたよ。摂社で稲荷神社もあったのでしょうか? 顔もなくなってしまった狐は、なにか謂れがあるのでしょうか? 神仏分離令のときの名残とか?

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 境内には、もうひとつ祠があった。この中に菅原道真石像があるのかしら? よくわかりません。でも、両サイドの獅子は趣がありますね。古そうです。

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