続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

島根旅行 その6 旧大社駅

 須佐神社を後にし、出雲市駅に戻ってきたのが10時過ぎ。今度は電鉄出雲市駅から出雲大社前駅へ移動。この線は一畑電車なので、パーフェクトチケットが使える。時間帯のせいか、車中はガラガラ。

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 川跡駅大社線に乗り換え。隣のホームに、レトロでかわいい電車が停まっていたので、撮影。
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 と、思ったら、自分たちの乗る大社線はもっとレトロだった。鉄道ファンでなくても、ちょっと嬉しい。
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 車掌さんは女性で、「左手に見えて参りましたのは~」と観光案内もしてくれる。
 10:43出雲大社前駅着。かわいらしい駅だ。
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 駅敷地内には、日本最古級の電車が展示されていた。「デニハ50型・52号車」だそうです。詳しいことはわからないけれど、車内も見ることができて、ウキウキする。
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 古い電車を見た勢いで、旧大社駅見学に出発!……と書くと、まるで予定通りの行動のようだけれど、そうではない。本当は出雲大社に行く予定だったのだけれど、相方が進むべき方向を間違えたのだ。
「こっちでいいの?」
 確認する私に「うん」と、なんでもないことのように答える相方。私はなかなかの方向音痴なので、そう言われたら従ってしまう。
 方向音痴の私が、なぜ進行方向に違和感を感じたのかと言えば、山を背にして歩いていたからだ。多くの神社が、山そのものをご神体としている。なので、山を背にして歩くことが不自然に思えたのだ。
 途中で間違いに気づいたけれど「ここまで来ちゃったから、旧大社駅を見よう」ということになった。出雲大社の近くに来てしまえば時間に余裕があるので、こんな失敗もOKなのです。
 とは言うものの、けっこう歩く。パーフェクトチケットでバスに乗れるから、バスを使えばよかったと思い始めたころ、旧大社駅に着いた。
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 なんてどっしりとした駅なんでしょう! 1990年まで使われていたそうで、友人が昔、出雲大社へ行ったときには、この駅に降り立ったと言っていた。かわいい出雲大社前駅もいいけれど、この駅に降り立ったら「出雲に来た!」という思いも一入でしょう。
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 きっかけは進行方向の間違いだったけれど、来てよかった。
 戻りはバスで、と思ったけれど、時間が合わず、また歩く。この日もカンカン照りだったので、ちょっとつらい。
 途中「道の駅」があったので「ちょっと寄って、ソフトクリームでも食べよう」ということにした。道の駅って、地元の特産品とか、お土産とかが売られているイメージだったけれど、いろいろあるようですね。ここは「資料館」という要素が強く、お土産は見当たらなかった。ソフトクリームもない。もう、まっすぐに出雲大社を目指す。