続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

島根旅行 その5 須佐神社 

 14日。6時ちょっと前に起床。松江駅前のコンビニで朝食を買い、6:43発のJRで出雲市駅へと向かう。眠かったけれど、ちょっとレトロな電車に乗ることになり、笑顔になる。

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 JRはパーフェクトチケットが使えないので要注意。バスで行くこともできたのだけれど、なるべく早い時間から行動したかったので、JRを使うことにした。
 出雲市駅から一畑バスに乗る。揺られること40分、出雲須佐に到着。目的地の須佐神社まで歩くと40分くらいかかるようなので、タクシーを使う。すぐにタクシーが来てくれるか心配だったけれど、バス停の目の前がタクシー会社だった。
 こんな時間にこのバス停に降りる人は、須佐神社に行くに決まっている。タクシー会社に歩いて行く青年に「よかったら相乗りしませんか?」と声をかけ、タクシー代を節約に成功。須佐神社までは5分ほどで、運賃は1000円くらいなので、500円も浮いた。運転手さんに、帰りは9:30発のバスに乗りたい旨を告げると、間に合うように迎えに来てくれると言ってくれた。

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 須佐神社は、名前から分かるように須佐之男命(スサノオノミコト)を祀っている。八重垣神社では「素戔嗚尊」と書いたけれど、場所によって書き方や、呼び方が変わる。
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 一見、すごく簡素な神社なのだけれど、一歩足を踏み入れて驚いた。
 神社やお寺の空気は、澄んでいると感じることが多い。ここもそうなのだけれど、ただ澄んでいるだけではなく、なにやらお腹のあたりに、ずしんと重たい気をぶつけられた気がした。
「お前は何者だ? 何しに来た?」
 力強く重たい声で問われた気がした。
 信仰によって訪れたわけではないけれど、単なる物見遊山で来たのかと言えば、そうでない気もする。
須佐之男命のお名前に惹かれて来ました。静かに、失礼のないようにいたしますので、ご参拝さてください」
 心の中でそう答えると、少し空気が軽くなった気がした。
 後から聞いたのだけれど、須佐神社では、須佐之男命の荒々しい気に当てられてしまう人もいるのだという。しっかり体感してしまった。やはり、信仰心無くお参りするのは、失礼なのだなあ。
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 本殿の裏にご神木があるのだけれど、この根元にも小銭を置いて行く参拝客がいる。なぜだろう? そういうことをしたら木が傷むだろう。私には浅ましくご利益を願っているようにしか見えないし、そうした願いが聞き入れられるとも思えない。信仰心はないけれど、無礼は働きたくない。

 須佐神社の向かいに、小さな神社があった。こちらも見てみると、天照大神が祀られていた。
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 年に一度、須佐神社のご神体を神輿に乗せ、天照社に移動させ、また戻ってくる神事があるのだそうだ。神話が生きているのだなあ。

 約束通り、タクシーが迎えに来てくれて、須佐神社を後にした。すごく緊張する神社だったけれど、また行ってみたい。
 ちなみに、帰りのタクシーは5人の相乗り。ぎゅうぎゅう詰めだけれど、運賃ひとり200円!

 こちらは、須佐神社の手水の下にいたサワガニ。
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 神社ではさわがにぃように。