ゾートロープ作り
100円ショップのダイソーで、手回し式の扇風機を見つけました。
そして、隣接するスーパーではQBBの6Pチーズが特売!
これはもう、あれを作るしかありません。そう、ゾートロープです。
ゾートロープとは、日本語で言えば「回転式覗き絵」。ゾエトロープとも言うそうです。動きがつながるように描かれた絵や写真を内側に置いた装置です。くるくる回すと、装置に作られた隙間から一瞬見える絵が、まるで動いているかのように見えるというもの。アニメーションの原点みたいなものですね。
偉そうに解説していますが、見たことはあっても、作るのは初めて。さあ、どうなるでしょうか?
まずは6Pチーズのフタの内側円周を測ってみました。およそ340mm。どのメーカーも、だいたい同じではないでしょうか?
12コマの絵を入れるとすると1コマの幅は約28mm、「隙間」を3mmとすると、25mmということになります。幅から考えて、絵の高さは20mmとしました。適当なんですけどね(^^;
内側はこれでよしとして、次は外側、「隙間」を刻んだ、黒い帯状のものを作らなくてはなりません。こちらの高さは、絵の倍、40mmに。絵の幅に合わせ、隙間を切り出していきます。
コルクンが躍るゾートロープを作りたいので、コルクンにどんな動きをさせるか、下絵を描いて考えます。
動きが決まったら、コルクンの撮影会。
パソコンで編集してプリントアウト。
扇風機と6Pチーズのフタをくっつけます。この扇風機は、顔にあたっても大丈夫なように、羽が柔らかい素材で作られています。安全なだけでなく、工作にも好都合!
ゾートロープ本体を外せば扇風機としても使えるように、マスキングテープを貼りました。
これに、隙間を切り出した黒い帯状の紙をはめ、その内側に帯状に並ぶ絵をはめたら完成!
さあ、さっそく試写会です!
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うーん……写真が小さくて、見づらいですね。改良が必要です。
まず、写真を大きくしてみます。それにはコマ数を減らして、1コマの幅を広げなくてはなりません。12コマを8コマにして、幅40mmにしました。
隙間の幅も3mmから5mmに広げます。隙間の長さも、6Pチーズのフタの縁ギリギリまでにしてみました。今度はどうかな?
まあまあじゃないでしょうか? 残る問題は、回転のスピード調節。ハンドルをちょっと回しただけでも、かなり早く回ってしまいます。
そりゃそうですよね、手回し式の扇風機を利用してるんですもん。ハンドルを軽く回しただけで羽がいっぱい回ってくれないと、涼しくないですもんね(苦笑)。
というわけで、ちょっとコツが必要かもしれませんが、ゾートロープ、完成でーす!
アーノルド・ローベル展
「アーノルド・ローベル展」に行ってきました。アーノルド・ローベルと言えば、がまくんとかえるくんのシリーズで有名ですね。チラシによれば、彼らが誕生してから50年。なんと、同い年ではないですか!
開館と同時に入館。朝一に来た甲斐あって、館内は空いていて、ゆっくり見ることができました。驚いたことに、撮影OK! ガラスの反射でなかなかうまく撮れないとは言え、すごくないですか?
原画や、アイデア案がずらりと並んでいます。興奮します!
印刷ではなかなかわからない、細かな部分まで見られました。
原画が見られるのも嬉しいのですが、おもしろいのは編集者とのやり取り。アーノルド・ローベルの絵本は、編集者との二人三脚で出来上がっていることが、よくわかりました。
例えば、がまくんがかえるくんの元にアイスクリームを持って行く場面。溶けたアイスクリームががまくんに雪崩れてくる場面は、最初はアイスクリームひとつだったようです。
編集者の意見を取り入れ、ふたつに修正。どうにもならない状況が、より伝わってきますね。
これまで手紙をもらったことのないがまくんが、初めての手紙を受け取る場面も、最初はひとりだったみたいです。でも、完成形ではふたりで受け取っていて、すごく優しい空気に包まれています。
こうしたやり取りがわかるような展示がされていました。たいへん興味深いです。
編集者の意見を取り入れることもあれば、拒否することも。「いいものを作ろう!」と、同じ方向を向いている者同士の、信頼関係が伺えます。
編集者は指示だけでなく、自分の感想も書いているところに、愛を感じます。
「So lovely!」なんて原画の脇に書かれていたら、作者も思わず微笑んでしまいますよね。
今回驚いたこと。原画って、カラーじゃないんですね! 印刷の段階で色をつけているのだそうです。
「がまくんとかえるくん」以外の作品の原画も展示されていました。私は知らなかったので、新鮮でした。
恐竜も!
アーノルド・ローベルは挿絵もたくさん手掛けているそうです。作品に合わせて、画風も変えていたそうです。
こちらは、趣味で作った刺繍絵。
加藤久仁生さんの手によるアニメーションの上映もあり、子どもたちが釘付けになっていました。
館内のルート表示もかわいい。かえるの足跡もあって、わかりやすですね。
がまくん、かえるくんと記念写真。
色の話をするときに、いつも私の頭を過るのが、色を生み出した魔法使いの話。「昔、そういうお話の絵本を読んだことがあるなぁ」と思っていたのですが、アーノルド・ローベルの作品でした。思いがけず、すっきり。今度、書店で買おう。
カフェでお茶もしてきました。クッキーは、ミュージアムショップで買ったもの。カフェで食べるのは反則ですよ(たぶん)。
エリック・カールの『はらぺこあおむし』の垂れ幕でも記念写真。顔ハメではありませんが、なんとかはまってみました。
PLAY!MUSEUMのすぐ近くにはIKEAがあります。ここでは、ソフトクリームが50円!
せっかくなので、「がまくんとかえるくん」の一場面を再現してみました。
開館と同時に入ったので空いていましたが、出てきてみると入館待ちの行列! 再入場可なので、もう一度見るつもりでしたが、諦めました。
本当に、楽しい展示でしたよ。
服部半蔵と『君の名は。』
平日に休みが取れたので、あまり人が集まらなさそうなところへ、久しぶりのお出かけ。今回、四谷にある西念寺にお参りしてきました。トップの写真でもおわかりになるかと思いますが、このお寺には、服部半蔵のお墓があります。
「服部半蔵」で、私が思い浮かべるのはこの姿。
『影の軍団』で、千葉真一さん扮する忍者の棟梁。中学生のときに熱心に観ていたドラマです。「あんなものは時代劇じゃない」と言われる方もいます。なにせ、シリーズ終わりのほうになると、忍者服が迷彩柄だったりしますからね(苦笑)。でも、このドラマを「時代劇」というくくりで観るほうが間違っている! 『影の軍団』はJACの忍者を観るドラマなのです!
それはさておき。こちらが西念寺です。服部半蔵が、徳川家康の嫡男・信康の供養のために開創したお寺です。
本堂の脇に、服部半蔵のお墓があります。
服部半蔵は徳川十六神将のひとり。「服部半蔵」としては2代目だそうです。
お参りの際、「関の戸」というお菓子をお供えしてきました。このお菓子を作る三重県の深川屋は、なんと忍者の末裔。服部半蔵と親戚筋なのです。
本堂には阿弥陀如来像が置かれ、その隣の部屋に服部半蔵の槍が安置されています。窓ガラス越にしか見ることはできませんでしたが、なんとか目を凝らして見てきました。
半蔵のお墓と本堂の間を入ると、信康の供養塔があります。
信康は武田勝頼に内通していると織田信長に疑いをかけられ、家康の命により切腹となりました。服部半蔵は介錯を命じられるも、泣き崩れてしまい、止む無く別の武将が介錯をすることに。半蔵は、大切に持っていた信康の遺髪を埋め、その上に供養塔を建てたそうです。家康が江戸に入り、江戸城を築くのを見届けたのち、信康供養のため仏門に入ったとされています。
(聞きかじりなので、誤りがあるかもしれません)
お参りを済ませたら、駅方面に少し戻りまして。
四谷に来たからには、ここには寄らないと!
わかばで、焼き立てのたい焼き! しっぽの先まで、おいしいあんこが入ってます!
行ったり来たりする行程になりますが、今度は須賀神社へ。四谷の総鎮守の神社です。ご祭神は須佐之男命と宇迦之御魂神。
拝殿の中には三十六歌仙の絵が飾られています。外からではちょっと見づらいのですが、なんとか見てきました。
今年はまだおみくじを引いていなかったので、引いてみました。縁起物が入っているおみくじを引いてみると……大吉! しかも13種ある縁起物のうち、大黒様を引き当てました! 大黒様に手を合わせた後に大黒様が来てくれるなんて、高まるわ~!
境内社に稲荷神社もあったので、こちらへもお詣り。
稲荷神社ですが、神狐ではなく、狛犬がいました。なかなか味のある狛犬だと思います。
帰ってきてから知ったのですが、神社の脇に急な階段(男坂)があって、ここはアニメ映画『君の名は。』の場面にも使われてる場所だそうです。知らなかったから、ぜんぜん見てこなかったわー。残念。
ムーミンブックカバー
バレンタイン商戦真っ只中。かわいい箱がショーケースに並び、見るだけでも楽しいですね。
メリーチョコレートは毎年、ムーミンとのコラボチョコを出しています。今回、このパンフレットで、文庫本カバーを作ってみました。かわいいでしょ?
作り方をご紹介します。
材料はメリーチョコレートのパンフレット1枚。読み終わったら捨てちゃうなんて、もったいないかわいさです。
広げると、こんな感じ。
これを、3枚に切り分けます。
ブックカバーには上の2枚を使います。下の商品紹介ページはいらないのですが、糊を塗るときに下敷きにするといいですよ。
うちでは製本用ボンドを使っていますが、木工用ボンドでもOK。剝がれなければ、なんでも大丈夫です。
上の写真の左右を入れ替える形で、紺色の部分を貼り合わせます。のりしろは5~10mmくらい。ムーミンの絵柄のほうが上になるように貼るといいかと思います。
文庫本と合わせてみて、天地左右のバランスを考えます。ムーミンの絵が活きる感じにレイアウトします。
ひと口に「文庫本」と言っても、出版社によって少し高さが違います。カバーを使い回すことを考えたら、一番高さのある文庫本に合わせるのがいいですね。光文社文庫なんかは、けっこう高身長。
まずは正面の位置を決めましょう。左端は「MOOMIN」の文字が切れないように折りました。
左端の折り目に合わせ、文庫本を巻いてみます。本の端に合わせて、裏表紙側も折ります。包む本の厚みによって裏表紙の折り目は変わってきます。使えば使うほど折り目が増えることになりますが、そこは仕方ないですね(;^_^A
本を出してカバーを伸ばし、次は天地を折ります。パンフレットの大きさ的に、折り幅が短くなってしまいます。ちょっと折りにくいですね。
地の折り目は、赤いチェックのほんの少し上くらい。チェックの線を目印に定規を当て、いったん谷折りしてから山折りに折り返すときれいにいくかな?
折るときに、紙の端を持ち上げるのは、意外とやりにくいものです。カッターマットなどの端から紙が少しはみ出すよう置いておくと、持ち上げやすいですよ。
もう一度文庫本を折り目に合わせて置いて、天の折り目を決めてください。
はい、こんな感じに折りあがりました。
あとは文庫本を包めば、できあがり。
裏表紙はこんな感じでーす。
それでは、楽しい読書時間をお過ごしください。
ワークショップ用豆本新作!
ワークショップ用の豆本に『コルクンとのたのしいせいかつ』という作品があります。
その中で
「あける まえの コンビーフの かなぐを とられたときは、 ほんとうに こまりました。」
という文章と、下の写真が使われています。
しかしですよ。コンビーフの金具、昨年、無くなってしまったんですよね~。
この豆本テキストを発行した当初ですら、小学校低学年の子には「コンビーフの金具って、なに?」と言われていたのですが、現物が無くなってしまったとあっては、もはや時代にそぐわない作品になってしまいました(泣)。
というわけで、この豆本テキストは、ワークショップ用としてはお蔵入りとすることにしました。
ただ今それに代わる、新たな豆本テキストを製作中。
タイトルは『コルクンと かおハメパネル』!
乞う、ご期待!
世田谷アートフリマつながり展2020
9月19日、20日、「世田谷アートフリマ つながり展2020」に、豆本&ミニ紙バッグのワークショップで参加しました。
当初、世田谷アートフリマも開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止。つながり展とワークショップのみ開催となりました。ワークショップも、手の消毒はもちろん、講師はマスクとフェイスシールド着用です。時間を区切った完全予約制で、席が空いていれば飛び込みも可、ということで始まりました……が。
お客さん、ぜんぜん来ないですねー(苦笑)。初日は16時からの回に2名のみ。コロナで人の集まる所を避けていること、朝から雨予報だったこと、アートフリマが中止になったことなどを考えると、仕方ないです。いつもは豆本のみですが、今回ミニ紙バッグもつけて、お値段据え置き! というお得なワークショップだったのですが、残念です。
ただ、時間をたっぷり使ったワークショップになったので、参加してくださった方には喜んでいただけました。喜んでくれる方がいると「ああ、やってよかった!」と、心から思えますねー。
二日目、ワークショップ前に太子堂八幡神社へお詣り。三軒茶屋には何度も来ているのに、一度もお詣りをしたことがなかったのです。
手を合わせ、ご挨拶をすると、晴れやかな気分になります。キャロットタワーから500メートルくらいかな? ちょっと離れていますが、これから三茶に行った折には、ご挨拶しようと思います。御朱印もいただけました。
さらに松陰神社前まで足を延ばします。ブーランジェリー・スドウのパンと、メルシーベイクの焼き菓子が目当てだったのですが……スドウは定休日、メルシーベイクは11時開店と撃沈! 世田谷線の招き猫バージョンに乗れたのが、せめてものなぐさめでした。
この日は11時の回に2名の予約が入っていました。小学校中学年くらいの子とお母さん。「豆本とミニ紙バッグを作るよ」と言うと「え! ふたつも作れるの⁉」という嬉しい反応。俄然やる気が出てきます。
この日もたっぷり時間をかけて作り、展示品の豆本やミニ紙バッグをじっくり見てもらいました。
それからしばらくは、することなし。あまりに退屈なので、駅でもらってきたフリーペーパーで巨大ロボット(!)を作っちゃいました。ステンレス製のジューサーミキサーかなんかの広告ページを使いました。金属っぽい質感が出たかな? 目が光っているように見えますが、これはほかのページで、夜の観覧車の写真があったので、輪っかの内側の支柱部分を切り抜いたもの。首と腕は動きます。
そうこうしているうちに、16時に飛び込みのお客さんが1名。知り合いが、私がワークショップを開いていることを聞きつけ、来てくれました。ありがたいことです。
熱心に作ってくれる姿を見ると、元気が出ます。
二日間のワークショップの打ち上げは、自宅で。でも豪勢に。升本のミニ弁当、メゴチとアナゴの天ぷら、カツオのたたき。魚屋さんでイサキが安かったので、刺身と潮汁を作りました。迎え撃つお酒は「東光 限定純米吟醸」。
また大勢の人が笑って集まれる日々が、早く戻ってくることを祈ります。