続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

池袋コミュニティ・カレッジ 夏休みこども講座 2019

 7月30日。今年も池袋コミュニティ・カレッジにおきまして、豆本講座を開きました。夏休みの自由研究対策も兼ねている、小学生向きのワークショップです。

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 まずは4コママンガを使った、めくってもめくっても終わらない、不思議なカード作り。簡単な工作で作れる、正方形のカードですが、中央に境目があり、そこを開くと次のページが現れる仕組み。全部で4ページですが、4ページめをめくると、最初のページに戻る仕掛けになっています。
 この仕掛けを利用して、しりとりで4コママンガを作ろうとした子が2名いました。
 しかし、4コマで巡るしりとりを考えるのって、難しいんですよ。例えば「ねこ→こま→まぐろ」と3コマめまでは順調に進むものの、問題は4コマめ。「ろ」で始まり「ね」で終わる単語が思いつかない。これは語彙豊富な大人でも、なかなか難しいんですよねー。「リンゴ→ゴリラ→ラッパ→パリ」みたいに、いくつか完成形を示すことはできますが、それでは子どもの「考える」「悩む」といった素敵な時間を奪うことになります。うまく思いついたら、不思議なカード大成功となるので、がんばってほしい!

 その後は豆本を作り。蛇腹折りの豆本を作ります。
 最初の1冊は、こちらで用意した、絵も文も入ったテキストを使って、作り方を学んでもらいます。
 続いて、コルク人形の写真のみプリントされたテキストを渡します。写真を見ながら、オリジナルのストーリーを考えてもらい、絵を描き足し、セミ・オリジナルの豆本を作ってもらいます。

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 そしてお土産として、白紙のテキストを渡します。絵もストーリーも自分で考え、完全オリジナルの豆本として、学校に提出してもらおうという寸法です。
 ですが「完成しても地味」という声が、コミュニティ・カレッジ側からあがりました。確かに、3cm四方の豆本を1冊ポンと出しても、中身がよかったとしても、見栄えはしませんよね。
 そこで今回「豆本の見せ方」も提案しました。
 お菓子の箱を使って「お菓子箱図書室」という見せ方です。
 こちらはプリングルスの箱を使いました。見た目はプリングルスそのままです。

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 でも、これを開くと……

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 豆本の面を見せる置き方の本棚と、コルク人形が座る椅子が設置されています。本棚はチョコボール、椅子はアポロチョコの箱ですね。棚の透明な部分は、スーパーで売られているお弁当のフタを利用しました。壁紙はマスキングテープ。コルク人形も、簡単に作れる方法を模索中です。

 こちらは、きのこの山の箱で作っています。

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 開くと、こう。

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 壁紙には、100円ショップで購入した折り紙を使用。『リサとガスパール』の額絵は、チョコパイのもの。机はなんだったかなー? いちご味のチョコです。 で、椅子はマーブルチョコ。
 こんな感じで提出したら、見栄えもするんじゃないでしょうか? 豆本はいっぱい作らなくちゃならないけどねー。

 この提案は、コミュニティ・カレッジのスタッフだけではなく、子どもたちとそのお母さんたちにも好評でした。
 見本に群がる子どもたちのバックショット。

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 そうそう、コルクンも、ちゃんと働いてましたよ~!

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