続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

投票に行ってください! 衆議院議員総選挙

 10月22日(日)は、衆議院議員総選挙です。どうか投票に行ってください!
 日本は今、とても危険な状態です。挑発を繰り返す北朝鮮、暴走しそうなアメリカ大統領、憲法改正を狙う安倍政権……。
 選挙の際、誰を選ぶか、どの政党を支持するかの判断基準は、いろいろあると思います。私の今回の基準は「憲法9条を守る」という1点に絞りました。
 戦争は、絶対に避けなければなりません。

「もし、戦争になったら」ということを、私は考えます。
 私は弱い。「死なず、殺さず」を実践できるような精神的強さは持っていないでしょう。追い詰められたら、相手を殺してしまうかもしれない。それは「戦争だから」という理由のみで行われる殺人です。
 そして、殺したという記憶はべったりと私に浸み込み、生涯私を苦しめるでしょう。忘れようとしても、正当化しようとしても、心の奥底に沈殿していて、少しでもかき回そうものなら、たちまち胸は黒く濁った水でいっぱいになるのです。

 戦うことを断固拒否し、非国民と罵られ、投獄される道を選ぶかもしれません。そうなれば殺さなくてすむかもしれません。ですが、壁の外では、私の大切な友人知人が殺され、あるいは殺し、叫び声をあげているのです。死ななかった、殺さなかったと言って、心晴れるはずもありません。

 戦争って、そういうことでしょう?「相手がかかってくるから迎え撃つ」なんて、簡単なものじゃないんです。街中のケンカとはわけが違う。戦いたい人たちだけが戦う、なんてわけにはいかないんです。赤ん坊だって、動けない年寄だって、巻き込まれてしまうんです。
 そう、老人ホームにいる私の母、要介護5の母はどうなるんでしょう?
 白血病で入院中の私の先生は、どうなるんでしょう?
 そういうの、怖いんです。嫌なんです。ダメなんです。

 私は絶対に戦争をしたくない。日本を「戦争ができる国」にしたくもない。
 だから、はっきりと「憲法9条を守る!」と言っている政党、候補者に投票します。
 憲法改正を掲げていたり、福祉や教育のことばかり挙げて9条については触れようとしない政党、候補者には、絶対に投票しません。

「投票に行かない」「白紙投票する」と思っている方々もいるでしょう。それをひとつの意思表示だと考えているかもしれません。
 だけど、日本はもう、本当に危ないです。「投票に行かない」「白紙投票する」という形で意思を示しても、そうした思いはどこにも反映されず、むしろ、投票率が低ければ低いほど有利になる与党を支えることになります。
 だから、どうか、投票に行ってください。戦争を遠ざけてください。お願いします。

 選挙に無関心な方々。もし「どうでもいい」と思っているなら、私の考えに合わせてください。本当に「どうでもいい」のなら、私に乗っかったっていいはずでしょう?
 投票券を持って、投票所まで行くのは面倒かもしれませんが、どうかお願いします。
 投票所が遠くて面倒だということもあるでしょう。でも、「期日前投票」というものもあり、その場合の投票所は、なにかのついでに行ける場所かもしれません。ちょっと調べてみてください。

「安倍政権を倒す!」というスローガンを、私は持っていません。私の考え方だと、結果的にそうなるというだけのことです。野党側にだって、憲法改正を考えている政党はあるわけですから(希望の党とか、維新の会とか、民進党だって結局そうでしょう)、自民・公明が負けたとしても、その座を取った政党が9条を改正して戦争をできる国にしてしまったら、私としてはまったく意味がありません。

 戦争は嫌だ。日本を「戦争をできる国」にしてはならない。
 だから私は投票に行きます。
 みなさん、どうか日本を助けてください。お願いします。


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