続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

『ガラスの仮面展』

 私が『ガラスの仮面』と出会ったのは、中学2年生のころだったと思います。そのときすでに、13巻まで出ていました。姉妹のいないので、たぶん、当時のクラスメイトに薦められ読んだのだと思いますが、すぐに夢中になりました。
 あれから30年以上の時が流れたのですが、『紅天女』の決着は、未だ着いておりません。気になって仕方のないところです。
 そんな思い入れのある漫画の展示会、行くしかないでしょう!

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 会場はなかなかの盛況ぶり。当然のことながら、女性が圧倒的に多い。でも、男性の姿も、ちらほらありましたよ。それも「連れてこられた」という感じではなく、ちゃんと観に来ているといった感じでした。
 入口には、紫のバラがどーん!

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 会場に入るなり、ちょっと泣きそうになってしまいました。実際、泣いてる方もいましたね。
 その理由が、このポスター群。漫画の中で上演された舞台を、ポスターっぽくしたものがバン!バン!バン!と並べられているではありませんか! 今まで読んできたストーリーが、いっぺんに頭の中で膨れ上がり、胸の中で大爆発を起こしました!
 今回、展示の構成をしたのは、本の装幀などで有名な祖父江慎さん。さすがです! 作品への愛とユーモアが溢れている。
 会場内は撮影禁止のため、ポスター群の写真を撮ることはできませんでした。きっと販売コーナーにポストカードかなんかになって売っているに違いないと思ったのですが、それもなくて非常に残念でした。
 そうした声が祖父江さんの許に、たくさん寄せられたのでしょう。祖父江さん、ツイッターに写真を挙げてくれました。その写真がこちらです。

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 小さくてわからないかもしれませんが、ちゃんと上演劇場名とか、キャストとか書かれてるんですよ~!

 原画はやはり、きれいでした。印刷されたものではなく、生のものは、とてつもない迫力と言うか、魅力と言うか、引き込まれる感じがします。
 美内すずえ先生が小中学校時代に描いた漫画も展示されていました。普通のノートに描かれていましたが……天才! 絵がうまいのはもちろんですが、中学生にしてコマ割りがバッチリできていて、度肝を抜かれました。

 ひと通り観て回り、気になるところをもう一度観返して、出口へ。そこにはショッキングな仕掛けが!

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 北島マヤ姫川亜弓、どちらが『紅天女』にふさわしいかの投票です!
 見た瞬間は笑ってしまいましたが、ボタンを押す段になると、笑えません。迷う。悩む。なんて残酷なことを客にやらせるのだろう! しかし、ここまで来てしまったからには、投票せずに逃げ帰ることはできない!
 歯を食いしばり、私は北島マヤに1票を投じました。その途端、後悔の念が押し寄せる。おそらく、姫川亜弓に投票しても、同じ気持ちを味わったことでしょう。
 こんな苦しみを背負わせた祖父江慎

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 というのは冗談ですが、悩んだのは本当です(^_^;)

 仕掛けはまだまだ終わらない。顔ハメパネルは、そこにあるのならば、ハメないわけにはいかないでしょう。しかも『ガラスの仮面』の顔ハメですよ? 演技力が問われるわけです。

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 どうでしょう? 劇団月影に入れますかね?

 お楽しみのグッズ販売コーナー。欲しいものは山ほどありましたが、財布の限界もあるので、絞りに絞りました。

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 お気に入りは「白目クリアファイル」です。こちら。

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 一見、なんの変哲もないクリアファイルですが、じつは目だけが、ファイルの内側にプリントされています。なので、白い紙を入れると……

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 このように、衝撃的な絵柄になるんですよ~!
 湯呑も買いました。漫画の中で上演した舞台のタイトルが書かれています。

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 湯呑を買ったからには、「紅天女 梅こぶ茶」も買うべきか迷ったのですが、予算の都合上、断念。
 有名な、あの「泥まんじゅう」も売ってました! もちろん、ちゃんと食べられるものですけどね(^_^;) あと、「大都芸能」の名前が入った熨斗紙がかけてあるクッキーとか、思わず笑ってしまう楽しい商品がずらり。

 ガチャガチャもあったので、勇気を出して1回だけ。
 やった! マヤちゃんだ! 狼少女のときですね。このように、コップのフチに置いて楽しむフィギュアです。

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 この展示、リピーターもかなりいるようですが、それも頷けます。できれば私も、もう1度行きたかった。
 サイン会もあったので、美内すずえ先生、ファンの熱気を肌で感じられたことでしょう。執筆のスピードが上がることを期待!


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