伊勢日記 その14 熱田神宮
伊勢を後にし、名古屋で新幹線に乗り換えるのだけれど、予約した新幹線まで、時間がかなりある。今、我々は名古屋でなにをすべきか? 神社を巡ってきたこの流れの中、行くべきはあそこしかない!
というわけで、熱田神宮参りです。
三種の神器のうち、伊勢の内宮には八咫鏡(やたのかがみ)が納められており、この熱田神宮には草薙剣(くさなぎのつるぎ)が納められています。あとひとつ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居にあります。
熱田神宮の御祭神は熱田大神で、これは御神体・草薙剣のことである、という説もありますが、熱田大神とは天照大神のことであるという説もあるようです。
正門の鳥居の写真をバーンと載せましたが、名鉄神宮前駅を降りると、東門から入ることになります。でも、お参りは正門からしたいので、くるりと回り込むことに。佐久間燈籠の前を通り、正門でUターン。一礼して鳥居をくぐり直しました。
まずは本宮でご挨拶。ここでも柔らかな風が吹いて、白い帳は大きくめくれました。今回、外宮、内宮、熱田神宮と、帳のあるところではすべて風が吹いてくれたので、なんだかありがたいです。
さて、熱田神宮の境内には本宮をはじめ別宮一社、摂社八社、末社十九社が祀られているそうです。もちろん、すべて回りたい。ところが、境内でもらえるイラストマップは、意外と頼りないので注意しましょう(苦笑)。
ならずの梅、神楽殿の前を通り、龍神社へ。
龍神社の御祭神は吉備武彦命(きびのたけひこ)、大伴武日命(おおとものたけひ)だそうで、日本武尊東征の従者だったそうです。
御田神社。御祭神は大年神(おおとしのかみ)。
立派な大木がありましたが、とくに解説はありませんでした。
清水社。御祭神は罔象女神(みずはのめのかみ)。
清水社の先に「お清水」と呼ばれる湧水があります。
この奥に細い道があり、本宮の裏手に繋がっています。そこには一之御前神社があり、天照大神の荒魂が祀られています。イラストマップには載っていないのですが、重要な場所ではないでしょうか?
本宮前に戻ってきて、授与所で御朱印をいただきました。
まだまだお参り散策は終わりません。こちらは信長塀。織田信長が桶狭間の戦で今川軍に大勝したお礼に寄進したのだそうです。
信長塀の向こう側にあるのが西八百萬神社。熱田神宮より西の神々が祀られています。逆光で、なんだか神々しい写真になりましたね。
参道を挟んで向かいにあるのが、東八百萬神社。熱田神宮より東の神々が祀られています。
東西どちらの神社も、イラストマップには載っていません。
大幸田神社(おおさきだじんじゃ)。御祭神は宇迦之御魂神。
内天神社。西門近くには外天神社があり、対になっているそうです。
内天神社のすぐ近くに、六つのお社が並んでいます。こちらが六末社。「六末社」とは、乙子社、姉子神社、今彦神社、水向神社、素盞嗚神社、日長神社の総称です。
六末社から参道に戻り、正面やや右手に見えるのが大楠。
そして楠御前社があります。
南新宮社。熱田神宮唯一の朱塗りのお社です。
日割御子神社。御祭神は天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)。
正門に戻ってきました。正門左手にも鳥居があります。ここをくぐると別宮です。
八剣宮(はっけんぐう)にご挨拶。御祭神は熱田大神。
境内には上知我麻神社があります。御祭神は乎止與命(おとよのみこと)。
上知我麻神社の両脇には大国主社と事代主社があります。
こちらでは八剣宮と上知我麻神社、ふたつの御朱印がいただけます。
いったん外に出て、外周を回り、西門へ。西門を入ってすぐ左に菅原社があります。六末社の隣に内天神社がありましたが、こちらが「外天神社」と呼ばれているようです。
さあ、いよいよ最後。西門を出て北へ進むと、角っこに下知我麻神社。御祭神は真敷刀俾命(ましきとべのみこと)。旅行安全の神様ということで、今回の旅のお礼をいたしました。
これでたぶん、すべての摂社・末社をお参りしたと思います。疲れたけれど、ご参拝できてよかった!