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続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

ウンコシッコ問題

 3月1日、小学校で豆本作りとお話作りのワークショップをしてきました。

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 1回の参加人数が10人を超えると「工程の進み具合の個人差」という問題が出てきます。チャチャチャッとやってしまう子もいれば、丁寧にゆっくりやる子もいます。先にできた子は、どうしても退屈してしまう。これを埋める方法は、いくつかあります。
 先にできてしまう子は、たいてい雑なので「ほら、ここ、もう少しきれいにしたほうがいいよ」などと修正を促したり。あるいは「先にできた子は、見本の豆本読んでてもいいよ」と言ってみたり。今回は、テーブルの下に寝転んで読む子もいましたね。

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 豆本作りが終わると、次はお話作り。「キャラクター作り」を体験してもらいます。参加者には、こんなプリントを配ります。

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 コルク人形の履歴書みたいなものですね。これを書いてもらい、発表します。「こんな子だったら、こんな物語ができそうだね」「この子は、こんあとき、どうするの?」という感じに、考えたキャラクターでお話作りにつながるようなコメントをしていきます。
 さて、今回、ちょっと問題にぶつかりました。
 この小学校では、すでに数回、このワークショップをしていて、「今回で3回目」なんて子もいました。こういう子は慣れているので、サクサクとキャラクターを作ります。ちゃんと考えて生み出すキャラクターなら、サクサク書いてもいいのですが……。
 小学校低学年男子。「ウンコ」と聞くだけで大笑いする時期ですね(^_^;) かつての自分も、確かにそうでした。こうした子が、慣れによりウケに走ると、キャラクター作りの表はウンコやシッコで埋め尽くされてしまいます。それを発表すると連鎖反応が起こり、3~4人の低学年男子の表が、ウンコシッコまみれになってしまう。「ボクのも読んで!」「書き直したから読んで!」と、低学年男子が我も我もと寄ってくるのだけれど、内容はどれもウンコとシッコ……。これはキャラクター作りになっていません。
 楽しんでもらえれば……という考え方もあります。けれど、この状態になると、楽しいのはウンコシッコに反応している子ばかり。ちゃんとキャ作りをした子が、置いてけぼりになってしまう可能性があります。
 ちゃんとキャラ作りはしたけれど、恥ずかしがって見せない子もいます。本当に見せたくない子もいるけれど、見せたくないというポーズを取ってはいるが本当は見せたい、という子もいます。「本当は見せたい子」に対しては、隙を見て表を盗み取るという「形」を取らなければなりません。「ああ、やられちゃった! じゃあ仕方ない」ということで、作ったキャラクターを見せてくれる子は多いです。
 そうした手続きをしたいのに、ウンコシッコ軍団に取り囲まれると、なかなか難しい状態になってしまう。「ほら、静かにして! この子の表を見るからね」なんてことを言うと、今度は恥ずかしがっている子が表を見せるのを拒んでしまう……。
 これが今回ぶつかった「ウンコシッコ問題」です。ウンコシッコ好きの子を取り除くなんてのは論外なので、テキストの内容を変えたりとか、いろいろ対策を考えないといけませんね。


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