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続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

写真展 ザ・サプール

 渋谷西武で開催中の写真展「ザ・サプール コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン」を観てきました。

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 おしゃれにはあまり興味のない私ですが、やっぱり、おしゃれな人を見れば「かっこいいな」「すてきだな」くらいは思います。その程度の私ですが、サプールにはとても惹かれるのです。
 なぜか。それは彼らが、見た目だけでなく、心もすてきだからです。

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 内戦などで貧困層の多いコンゴ。一家が1日平均130円で暮らしている状態。そんな中で、1着何万円もするブランド・スーツに身を包むサプール。キメキメにキメている彼らは、ただの着道楽ではない。
 いい服を着て、カッコつけて歩き、ときには見栄を切り、独特のステップを披露する。当然、注目が集まる。その視線に恥じない人間でなければならない。気高い精神と愛で心を満たせている者でなければ、サプールではないのです。

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 サプールは決して暴力を振るわない。高価なステッキや時計を持つその手に、銃やナイフを握ることはない。
 パネルの下に、こんな言葉が添えてありました。
「軍靴を響かせ行進するのでなく、ブランドスーツを身にまとい、軽やかにステップを踏むことこそ平和の尊さ、サプールの喜びなんです」

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 貧困に喘ぐこの国では、仕事も見つからず、暴力に走ってしまう若者が多いらしい。そんな若者たちも、サプールに憧れる。
「サップになりたいなら、まずは仕事を探すことがスタートだよ」

 パネル下のコメントは、胸にしみるものがいくつもありました。
「私たちは平和の使いなのです。悪を拒絶し、美というものしか受け入れない。それこそがサップの定義です」
「サプールにとってエレガントである事、礼儀正しく振る舞い他人を尊敬する事、非暴力を貫く事が何よりも重要なのです」
「戦争には何ひとつ良い事はない。何も残さず失うだけ。もし洋服か武器かという選択があれば誰もが洋服を選ぶでしょう」

 おしゃれで高価なスーツは、気高い精神のあらわれなのです。

 展示にしみじみ感動し、会場を出たところ、なんと、写真のモデルであるセブランさんがサプライズ訪問!

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 ステップなどを披露してくれました! 超ラッキー!
 さすがサプール、楽しく驚かせてくれるなぁ。

 


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