続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

弥生美術館・竹久夢二美術館

 学生のころから、一度は行ってみたいと思いつつ、なんとなく機会に恵まれず、行ったことのないままになっていた弥生美術館・竹久夢二美術館。一念発起して、ついに行ってまいりました!

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 いよいよ入館! やあ、チケットもきれいだ。

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 私のお目当ては夢二だけれど、夢二美術館に入るには、弥生美術館も観ることになる。もちろん観るけれど、弥生美術館での展示内容はこちら。

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 陸奥A子……名前は知っているけれど、1冊も読んだことありません(^_^;) おなじく「りぼん」も、一度も買ったことありません(^_^;) まあ、男性は仕方ないよね。
 思い入れのないまま足を踏み入れると……おおっ! ファンの熱気がたち込めている!
「このお話っ! 大っ好きだった!」
「このふろく、絶対持ってた!」
 そんな言葉が飛び交っている。そういうの、思い入れのない私が聞いても、なんか微笑ましく思える。いっしょに行った彼女はマーガレット派だったそうだけれど、それでも懐かしかったようです。
 さて、展示は私にとってつまらなかったのかというと、そんなことはなかった。
 まず原画。やはりプロの原画は、すごいんですよ。なんと言うか、熱を感じる。NHKの番組『漫勉』を見ていたこともあり、修正箇所とかにも、なんだか愛しさを覚えた。プロってやっぱり、苦労して、愛を込めて描いてるんだなぁ。
 ふろくの展示もすごい! 昔は紙製のふろくしか認められていなかったので、創意工夫に感動する。「りぼん」以外の雑誌ふろくの展示もあり、戦時中の軍艦模型は巨大ですごい迫力だ。もちろん、紙である。ガスマスクなんてのもあった。
 しかしなぁ……子どもを楽しませるためのふろくが、軍国主義洗脳に利用されている形は、なんとも悲しい。

 順路の通り3階に行くと展示ががらりと変わり、高畠華宵の展示室になっていた。華宵ってあんまり知らなかったけれど、とても感動した。挿絵画家だけれど、挿絵と言うより日本画です! 表情、ポーズのひとつひとつに引き込まれた。
 いやぁ、これはいいものを観たなぁ。

 さあ、いよいよ夢二。今回はこんな展示内容でした。

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 夢二だけれど、自分が知っている夢二の感じとは少しだけ違うような、やっぱり違わないような、なんとなく不思議な展示という印象。テーマの切り口が面白いってことかな。楽しませてもらいました。

 出入り口の物販コーナーは、女性陣でごった返しておりました。みなさん、嬉しそう。私と彼女は、夢二のポストカード、ポチ袋、メモ帳などを購入。ポストカードはスキャンして、ブックカバーを作るつもり。

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 高畠華宵のポストカードも買いました。あれほど日本画と言ってもいい絵に感動したのに、選んだのは洋画タッチ。『サロメ』はなぜか、見ると買っちゃうんだよね。なんでかなぁ?

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 これまで行けなかった美術館も、一度行ってしまえば、ぐっと身近に感じるもの。展示が変わったら、また行ってみようっと。

弥生美術館・竹久夢二美術館


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