続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

豆本&お話作り教室in宮前小学校

 7月7日、目黒区の宮前小学校で、豆本&お話作り教室が開かれました。参加してくれたのは、2年生~6年生の子20名。じつは倍近くの申し込みがあったそうで、抽選という形になりました。申し込み殺到は嬉しい話ですが、抽選で外れてしまった子たちに申し訳ない気持ちも、ズンとのしかかってきますね。ごめんなさい!

 教室は放課後。15時45分スタートです。17時まで、と決まっているので、けっこう駆け足の内容。
 まずは豆本作り。用意した3種の豆本キットの中からひとつ、選んでもらいます。『とんでったシール』『コルクンのどんぐりもせいくらべ』『コルクンとのたのしいせいかつ』の3種を用意しました。『とんでったシール』を選んだ子はいなかったなぁ。

 豆本作り開始。ハサミでチョキチョキ切る作業からスタートです。

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 20名ともなると、目が行き届きません! なのでPTAの方にもお手伝いをお願いしました。作業工程を説明しながら、少しずつ進めていくのですが、どうしても途中でわからなくなってしまう子が出てきます。そんなときのサポートをしてくれたので、とっても助かりました。
 進行具合に差が出てきてしまうので、早く終わった子は、ちょっと退屈してしまいます。うーん、なにか解決策はないものか……。「展示した豆本を見てもらう」という手もあるのですが、これをやると「わたしも見たい!」という気持ちから、早く終わらせようとして、作業が雑になってしまう。困ったものですなぁ。
 予定より時間がかかってしまいましたが、なんとか全員、豆本完成。
 休む間もなく、お話作りに。

「お話作り」といっても、作り方は様々。例えば「お話の設計図を作ろう」なんていう話をすることもできるでしょう。でも今回は時間もないので、キャラクター作りをしてもらいました。短い時間の中でキャラクターを生み出すため、こんな表を用意しました。

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 コルク人形の写真を見て、この子がどんな子なのかを考え、書き込んでいってもらいます。写っているコルク人形も持っていって、実際に見て、触ってもらいました。「実物を見る」ということは、お話作りでけっこう大切なことです。
 スラスラ書き込んでいく子もいれば、なかなか書けない子もいます。でも、なかなかおもしろい表が書きあがりましたよ~。

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「コルキング」「へんこ」「ロボ太」などなど、いろんな名前がつきました。年齢も、同年代にする子もいれば、年下にする子もいるし、400才、1兆才なんて、とてつもない年齢も出ました。
 住むところも「みんなの家のリビング」「おもちゃ工場」「森の中の、熊が住んでいた洞穴」「ワインボトル」などなど。
 今回、「仲間」と「敵」という項目も設けました。
 名前を「コルキング」とした子は、仲間に「コルクイーン」と書いていました。コルクン族の王国があって、兵隊コルクンもいっぱいいるそうです。かなりストーリーができあがっていますね!
 敵を「アリ軍団」と書いた子もいました。たくさんのアリが集まって巨大な人の形になり、コルクンを襲うのだそうです。日夜マツコデラックスと戦っているコルクンもいました(笑)。

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 みんなの前で発表したい子を募ると「ぜったいやだー!」という子もいましたが、「はい、はい!」と手を挙げる子もいますね。ひとりの設定表を読み上げると、「ぼくも!」「わたしも!」と、次々と希望者が現れます。
 書かれてあることに質問を投げかけ、キャラクターをよりハッキリと浮かび上がらせるようにしたつもりですが……うまくいったかな? できれば、考えたキャラクターでお話を書いてもらいたい。でも、時間的に今回の教室では、それはできませんでした。
 大笑いしている子もいたから、楽しんでもらえたかな?
 反省点もいろいろあります。子どもを楽しませる、導くというのは、かなり難しいことだよなーと、改めて思いました。
 9月にも、同じ内容の教室を開くので、反省したことを活かしたいものです。

 宮前小学校PTAホームページにも、教室のことが紹介されていまーす。
http://miyamaepta.meguro-hogosya.net/article/150000738.html

 教室後の打ち上げ。トビウオの刺身で一杯。

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