ダイフェカーター
「ダイフェカーター」というのは、クリスマスから新年にかけて食べられるパン。「悪魔の牡猫」という意味だそうだ。おどろおどろしい名前ですね。
その昔、ヨーロッパでは豊穣を祈るための儀式で、猫を生贄にしたそうだ。その習慣が、ダイフェカーターというパンが生まれたきっかけだという説もあるらしい。
昨年、ツオップ(Zopf)で、シュトレンといっしょに注文した。こちらがそのダイフェカーターです。
パンの文化史研究家・舟田詠子さんの依頼で、ツオップの店主が作ったパン。不思議なパンですよ~。
手触りは、まるで革製品のような感触。
薄くスライスして食べるのだけれど、爽やかなレモンの香りが広がる。
食感はパンとクッキーの間くらい。でも、やっぱりパン。すごくみっちりしたパン。それでいて、ボソボソした感じはしないのです。
舟田詠子さんの著書『誰も知らないクリスマス』(朝日新聞社)に、このパンにたどりつくまでのことが書かれているけれど、ミステリアスな雰囲気が漂っていて、面白いです。読んだら、そりゃあ、食べたくなりますよ~。
ツオップのホームページには、こんな風に紹介されてまーす。
http://www.zopf.jp/Duivekater.html