続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

苦手な食べ物

 お酒も飲むし、甘い物もいける私。十数年前に、唯一食べられなかった椎茸を克服し、「食に死角なし」となったのだけれど……。
 食べられるけれどどうも苦手、という食べ物がある。それは最中だ。
 アイスの最中は大丈夫なのだけれど、あんこの挟まったものは、どうしても苦手だ。食べられるけれど、食べると、歯を全部引っこ抜いてしまいたいような衝動に駆られる。食べられるけれど、食べたいとは思わないお菓子で、自分で買ったことは一度もない。
 けれど、最中って、けっこう手軽なお土産でもある。なので、年に一度くらい、いただくことがある。
 先日、相方がいただいてきた。福島県二本松市・玉嶋屋の「浮草」という最中だった。
 玉嶋屋は有名な老舗で、餡は楢の薪を燃料にして練っているそうだ。機械を使わず、手作りだと言う。白くて、丸くて、砂糖がまぶされていて、見た目もすごくおいしそうだ。

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 前から相方に「最中が苦手なのは、本当においしいものを食べてないからだ」と言われていた。だとすると、この「浮草」は、最中突破口となるやもしれない。
 魅力的な餡を愛で、ぱくり。

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「あ、いける……」と思ったのだけれど、やっぱり、あのおかしな衝動に駆られてしまった。でも、おいしいことはわかる。これは、私にとっては、大きな進歩だ。あとは慣れの問題なのかもしれない。
 少し最中が近づいた。玉嶋屋さん、ありがとう! あと、最中くれた方も、ありがとう!




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