続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

精進場稲荷神社

 実家・富士麺研の近所に、小さな稲荷神社がある。社務所はあるものの、だいたいいつも人の気配はない。手水舎もあるけれど水は出ていないような、小さな神社だ。

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 神社に興味を持つようになってからというもの、ここにはよくお参りに来ている。稲荷神社なので、祭られているのはもちろん稲倉魂命(うかのみたまのみこと)。食べ物の神様なので、製麺工場の息子としては、お参りしておくべきだろうか。

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 案内板を読むと、社殿を新築したのが1978年(昭和53年)だそうで、私が8歳のときだ。なんとなく「お? 神社ができたぞ」と思った記憶がある。

 初めて手を合わせに足を踏み入れたときは、左右の神狐は怖い顔をしているように見えた。子どものころ、賽銭を取るのに挑戦したりしたことがあるので、「お前、覚えておるか!」という顔だったのかもしれない。ごめんなさい。
 何度かお参りするうちに、神狐の顔もあたたかになって見えるのが不思議だ。そんなこともあって、お参りに行ったときには、ゴミがあれば拾い、神狐にクモの巣が張っていれば払ったりしている。
 先日は神狐の口に蛾かなんかの繭が張られていたので、脇に生えていた猫じゃらしで擦って取った。なんだか歯を磨いているようでおかしい。

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 狛犬だと阿吽になっているのだけれど、神狐の場合はどちらも口になにかをくわえている。ここの神狐は巻物と宝珠。
 神社によっては鍵をくわえていることもある。なんか、由来があるのかなぁ?

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 こちらも神様の御使いでしょうか? 信心の足らぬ私には、近所の猫が休憩しているようにしか見えなかったけれど。一応、手を合わせておいたほうがよかったかしら?


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