続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

その後のひょうたん

 7月に、アパート階下から伸びてきたグリーンカーテン。ひょうたんが実ったことを書いた。
 その後、ひょうたんはどうしたか。暑さがやわらいだころ、グリーンカーテンは階下の方と共同作業で撤去。我が家のベランダからは、小さめのひょうたんが6個、収穫できた。しばらくの間放置しておいたのだけれど、このままではゴミになってしまうと一念発起し、口にドリルで穴を開け、水に漬けたのが11月始めだったか。ビニール袋に入れ、水を注ぎ、口を縛って大きなタッパーに入れておく。
 水に漬けて中を腐らせるわけだけれど、ネットで調べてみたところ、たいへんに臭いらしい。アパートのベランダでは迷惑がかかるおそれがあるので、実家に持って行った。立地条件的に、実家で漬けておいたほうが被害が出ない。
 さて、いつになったら中が腐るのか。年を越すのも嫌なので、昨日、恐る恐る中身出しにとりかかった。口から菜箸を入れ、かき回す。振ってみると、薄緑の液体が出てきた。ラクダの涎のようだと思った。
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 ……なるほど、臭い。なんと言うか、今まで嗅いだことのない臭いだ。ちょっと吐き気をもよおすような。でも、近所迷惑とか、そんなレベルではなかった。ネットで調べた文面から、世界一臭いと評される缶詰・シュールストレミングみたいな感じを想像していたのだけれど、そこまでひどくない。誇大妄想のおかげで、ダメージが減った。
 とは言え臭いので、なるべく息は止める。
「意外と種が大きいので、口の穴は大きめに」ということが、ネットで調べた先に書いてあったので、そのようにしたのだけれど、従ってよかった。
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 表面の薄皮は簡単に取れたものの、中身の取り出しは意外と手間取った。と言うのも、ひょうたんの中には、種とラクダの涎のほかに、スポンジ状のものが入っているのだ。腐らせ方が足らなかったのかもしれない。このスポンジが、振ってもつついても出てこない。
 仕事の関係で実家での作業はタイムアップ。続きは自宅に持ち帰ってから。

 明けて31日。世の中、正月お迎えムードの中、朝から臭いひょうたんに取り組む。
 今日は道具を用意した。
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 ラジオペンチ、先を曲げた針金、毛抜き。
 針金でスポンジを引っかけ掻き出し、ラジオペンチで引っ張り出す。ラジオペンチを差し込むとスポンジが引っ込んでしまいそうなときは、毛抜きでちょっとずつ引っ張る。
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 小さめのひょうたん6個。なんとかすべて、中身出し完了。どうです! うちのひょうたんは! かわいいでしょう?(親バカ)

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 現在、ベランダの棚に逆さに並べ、乾燥させている。ちょっと臭う。臭いが取れるまで干したら、完成。
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  ひとつ、口もちゃんとついたかわいこちゃんがいるので、臭いが取れたら、お酒を入れて飲んでみようと思っている。

 明日からは午年。「瓢箪から駒」ということで、今年のブログは、ひょうたんでしめくくりました~。


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