続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

『おしん』豆本

 先日、映画館に行った。
 映画館では、必ずチラシをチェックする。小さな写真が並んでいるようなチラシは、豆本向きなのだ。
 今回目に止まったのは『おしん』。
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 2種類のチラシがあり、どちらも材料として使えそう。とくにふたつ折りチラシの内側には、小さな写真が並んでいる。
 まずはこの小さな写真を切り抜く。それを大きな写真にも当ててみて、使えそうな構図があれば切り抜く。

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 大きな写真から切り出せるのは、1枚とは限らない。複数枚のページを切り抜くことも。

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 切り抜きが終わったら、ページの順番を決める。本来のストーリー通りに並べる必要はない。自分で物語を組み立てよう!

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 順番を決めたら、使うページを内側にしてふたつ折りにしていく。全部折れたら、外側同士を貼りあわせていく。

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 今回は、チラシに掲載されていたあらすじの幅が、偶然ちょうどよかったので、これも使ってみることにした。

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 すべてのページを貼りあわせたら、あらすじ部分が広がるように、背にあて紙を貼る。

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 チラシの残っている部分で表紙作り。おしんのアップを使うことにした。表紙、背表紙には、チラシの文章から「おしん」の文字を切り抜き、タイトルとして使う。

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 表紙はちょっと複雑な折りになった。

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 理由のひとつは強度。2枚重ねにすることで、丈夫にするのが目的。
 もうひとつは背表紙のため。今回、背表紙のタイトルははめ込みんだ形だ。これを直接本体の背と接着すると、開閉を繰り返すうちにタイトルが取れてしまう。表紙を2重にするけれど、背の内側部分は接着しない。これにより、できあがりがクータ(筒状の部品)を背に入れたような状態になり、背表紙のタイトルも剥がれないですむ。

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 ボンドが乾けば、できあがり!
 あらすじも広げて読める。

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 ついでなので、チラシの余った部分で箱も作った。

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 夏休みの工作としていかがでしょう?



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