世田谷アートフリマvol.32
9月21日・22日、三軒茶屋のキャロットタワー3~5階で開催された「世田谷アートフリマ」で、豆本ワークショップを開きました。
台風接近で天気が危ぶまれたのですが、2日ともなんとか雨に降られずにすみました。
天気を心配して、お客さんは少ないんじゃないかと思いましたが、始まってみれば、いつも以上にたくさんのお客さんが来てくださいました。
1日目が30名、2日目が24名のお客さんが、豆本作りを楽しんでくれました。
今回は圧倒的に、子どものお客さんが多かったなぁ。小学1年生以下の子も、お母さん、お父さんといっしょに作っていました。
子どもの作業を見守り、手を出したいけどグッとこらえているお父さんの手に注目!
だっこひもで小さな子を抱え、幼稚園児と参加したお父さんもいました。切る作業は、どうしてもお父さんの仕事。しかし、前かがみになると抱えている子がぐずる。お父さん、結局、立って作業していました(微笑)。
今回勉強になったのは、のりについてです。
誰でも簡単に作れるよう、スティックのりを使っていますが、今回会場が用意してくれたのは、なんと「はがせるのり」でした。これは、とりあえずのメモを貼りつけたりするのに使うもので、工作向きではありません。
以前にも別の会場で同様のことがあったので、のりのチェックは必ずするようにしています。予備ののりも持参していたので、お客さんに誤って使わせてしまうことはありませんでした。
2日目、会場にのりを交換してもらったのですが、こちらは初体験! 植物由来のスティックのりです。子どもでも安心して使えるという大きなメリットがある一方、柔らくて、使いこなすにはそこそこの器用さが求められます。豆本作りにはやはり不向きのようです。本がベタベタになってしまう危険性がありますなぁ。
結局今回は、持参したのりを使用しました。100円ショップの安いやつが、私のワークショップには向いてるようで(笑)。
残念なことがひとつ。
完成品を忘れていった子がいまーす! 手が空いたときに、会場を見て回ったのですが、見当たりませんでした(泣)。事務所に預けてあるので、お心当たりの方は、キャロットタワーの「生活工房」にお問い合わせください!
ワークショップコーナーでは、豆本の販売も行っており、ここを見ているうちに、作った豆本を置いて行ってしまったようです。
1日目、30名のお客さんに来ていただき、心地よい疲れと共に向かったのは、松陰神社前駅近くの「good sleep baker (グッドスリープベーカー)」。パンをおつまみに、クラフトビールを飲めるお店です。以前、テレビ番組『セブンルール』で紹介されているのを見て、一度行ってみたいと思っていたお店。開店は18時から!
「本日のパン」と「ジャマイカの夜」というビールをいただきました。ビールの苦みが、きのこのパンと相性がよく、まさにグッドスリープできそう。楽しいひとときでした。
2日目終了後は、銭湯で汗を流しました。
検索したところ、三軒茶屋駅のすぐ近くに銭湯がある模様。スマホの地図を頼りに探すと、なるほど、煙突が見えます。「入口はこっちかな?」と回り込むのですが……あれ? 入口がない? くるくる回り、「ここ、入っていいのかな?」という細い路地を入ったら、いきなり入口にたどり着きました。
小さな銭湯ですが、気持ちよかった~!
というわけで、かなり充実した2日間でした!
おまけ
お世話になっているギャラリー・世田谷233で、ウルトラホークのジオラマと出会う。
おおーっ! かっこいい!
池袋コミュニティ・カレッジ 夏休みこども講座 2019
7月30日。今年も池袋コミュニティ・カレッジにおきまして、豆本講座を開きました。夏休みの自由研究対策も兼ねている、小学生向きのワークショップです。
まずは4コママンガを使った、めくってもめくっても終わらない、不思議なカード作り。簡単な工作で作れる、正方形のカードですが、中央に境目があり、そこを開くと次のページが現れる仕組み。全部で4ページですが、4ページめをめくると、最初のページに戻る仕掛けになっています。
この仕掛けを利用して、しりとりで4コママンガを作ろうとした子が2名いました。
しかし、4コマで巡るしりとりを考えるのって、難しいんですよ。例えば「ねこ→こま→まぐろ」と3コマめまでは順調に進むものの、問題は4コマめ。「ろ」で始まり「ね」で終わる単語が思いつかない。これは語彙豊富な大人でも、なかなか難しいんですよねー。「リンゴ→ゴリラ→ラッパ→パリ」みたいに、いくつか完成形を示すことはできますが、それでは子どもの「考える」「悩む」といった素敵な時間を奪うことになります。うまく思いついたら、不思議なカード大成功となるので、がんばってほしい!
その後は豆本を作り。蛇腹折りの豆本を作ります。
最初の1冊は、こちらで用意した、絵も文も入ったテキストを使って、作り方を学んでもらいます。
続いて、コルク人形の写真のみプリントされたテキストを渡します。写真を見ながら、オリジナルのストーリーを考えてもらい、絵を描き足し、セミ・オリジナルの豆本を作ってもらいます。
そしてお土産として、白紙のテキストを渡します。絵もストーリーも自分で考え、完全オリジナルの豆本として、学校に提出してもらおうという寸法です。
ですが「完成しても地味」という声が、コミュニティ・カレッジ側からあがりました。確かに、3cm四方の豆本を1冊ポンと出しても、中身がよかったとしても、見栄えはしませんよね。
そこで今回「豆本の見せ方」も提案しました。
お菓子の箱を使って「お菓子箱図書室」という見せ方です。
こちらはプリングルスの箱を使いました。見た目はプリングルスそのままです。
でも、これを開くと……
豆本の面を見せる置き方の本棚と、コルク人形が座る椅子が設置されています。本棚はチョコボール、椅子はアポロチョコの箱ですね。棚の透明な部分は、スーパーで売られているお弁当のフタを利用しました。壁紙はマスキングテープ。コルク人形も、簡単に作れる方法を模索中です。
こちらは、きのこの山の箱で作っています。
開くと、こう。
壁紙には、100円ショップで購入した折り紙を使用。『リサとガスパール』の額絵は、チョコパイのもの。机はなんだったかなー? いちご味のチョコです。 で、椅子はマーブルチョコ。
こんな感じで提出したら、見栄えもするんじゃないでしょうか? 豆本はいっぱい作らなくちゃならないけどねー。
この提案は、コミュニティ・カレッジのスタッフだけではなく、子どもたちとそのお母さんたちにも好評でした。
見本に群がる子どもたちのバックショット。
そうそう、コルクンも、ちゃんと働いてましたよ~!
福岡旅行5 大宰府天満宮
今回の旅行も、いよいよ最終日。
この日目指したのは大宰府天満宮。御祭神はもちろん天満大自在天神・菅原道真です。学問の神様として有名ですよね。
大宰府駅から少し行くと、もう長い参道に出ます。
9時くらいに着いたのですが、もう営業しているお店もありました。
まずは参拝。さあ、ここから先が大宰府天満宮です。
もちろん、牛がいます。けっこう、あちこちにいますね。
古そうな石鳥居だと思ったら、700年前のものでした。
うーん、どこにでもお金を置いていくの、やめませんか? 石鳥居の継ぎ目に、一円玉がいっぱい。なんの目的で? 鳥居の傷みが早くなるだけで、御利益なんかないと思うけどなぁ。
鳥居の脇には、しゃんとした狛犬が。
燈籠の上の狛犬にも注目! 逆立ちしたり、招き猫のように前足を上げていたり。
この美しい橋を渡って参拝に行くのだと思うと、高まります!
趣のあるお社があったので、こちらにもお参り。重要文化財でした。
麒麟と鷽(うそ)。
拝殿にたどり着く前に、興味を引かれるものが多い! しかし、ついに門までたどり着きました。
こちらは門を表から見た写真です。
反対側はこんな感じ。少し雰囲気が違いますね。
この門にも、狛犬がいます。どっしりと強そう。
かと思えば、ユニークな狛犬もいました。
ついに拝殿に到着。友人の娘さんが受験生になるので、無事合格できるよう、お祈りしました。
拝殿前にあるのが、菅原道真を慕って京から飛んできたという飛び梅。花の時期には間に合いませんでしたが、ちょっとだけ残っていました。
さらに奥に進むと、包丁塚や筆塚などがあります。
「お?」と思ったのが、こちらの碑。野見宿祢(のみのすくね)の碑です。「週刊少年チャンピオン」で連載中の『刃牙道』に、今まさに出てきています。相撲の祖。菅原道真の祖先でもあったんですね。
10年前なら挑戦した力石ですが、今は眺めるだけです(苦笑)。
梅を眺めながら、まだまだ先へと進んで行きます。
石段にも梅が隠れていますよ。
「最初の梅ヶ枝餅はぜひここで!」と思っていた茶店が、なんと定休日! これは痛い。
気を取り直して、さらに先へ。
一般の人は入れないようですが、ふくろうの先に石段が。
目指していた天開稲荷社の鳥居に到着。
でもこれは第一の鳥居で、まだまだ先です。
ようやく拝殿に到着。
手前に12本の綱があります。干支が書かれているので、自分の干支の綱を振り、鈴を鳴らします。それから、奥にある綱を振って鈴を鳴らすのだそうです。あとは二礼二拍手一礼
ここまで来たら、もう少し登って、拝殿裏手の奥の院に行きましょう。
小さな洞窟のようなお社があります。ここも参拝してから戻りましょう。
時刻は午前10時。境内の茶店も、ぼちぼち開き始めました。お石茶屋はお休みなので、とりあえず営業を始めたお店で梅ヶ枝餅を。
焼きたてのお餅はアツアツで、おいしかったです。お店によって味が違うので、食べ比べをしました。
お腹が温まったので、再び天満宮の拝殿へ。御朱印帳を買い、御朱印をいただきました。
じつは、持参した御朱印帳には、まだ白紙のページが残っていました。でも、ここで新しい御朱印帳を買いたかった。
太宰府天満宮で御朱印帳を買うと、最初の2ページは空けておき、3ページ目に御朱印を書かれるのです。これは伊勢神宮の内宮と外宮の御朱印のスペースを空けているためです。伊勢神宮には参拝したことがあり、御朱印もいただきましたが、またいつか行ったときには、ここに御朱印をいただこうと思います。
境内の末社を、ゆっくり見て歩いていると……。
「梅の種納め所」なる所がありました。文字通り、梅の種を納める場所です。覗いてみると、種がいっぱい入ってました。
変わった形の塔がありました。これは相輪塔と言うそうです。日本に8基しかないんだなぁ。
末社の中に、中島神社を発見! 御祭神は菓子の祖とされる田道間守命(たじまもりのみこと)。今回は食の旅でもあるので、これはご挨拶しなくては!
うーん、太宰府天満宮、数時間の滞在じゃあ、見きれないなぁ。たっぷり1日見て回りたい神社です。
最後に、一番かわいかった牛をアップ。
福岡旅行4 筥崎宮とパンストック
小倉を後にし、向かったのは箱崎。ここには「パンストック(pain stock)」という、おいしいパン屋さんがある。 宿の夜食として、ぜひとも押さえておきたい。
しかし、パンを買うためだけに途中下車するのは、あまりにもったいない。なにかほかにないか?
あります、あります! 「日本三大八幡」のひとつに数えられる筥崎宮! 神社のほうは珍しい「はこ」の字を使うのだなー。
雨の中、しっとりと参拝。御祭神は応神天皇、応神天皇の母の神功皇后、玉依姫命
拝殿に「敵国降伏」という、なにやら穏やかでない文字が。これは鎌倉時代の元寇、いわゆる蒙古襲来に起源があるようです。外敵退散を祈願して、神門に敵国降伏の額が掲げられたそうです。
元寇では、筥崎宮も焼かれてしまったそうですが、そのことが八幡大神の怒りを買い、神風が吹き、元軍を海に沈めたとも伝えられているとか。
また、八幡大神の化身として30人の白装束の兵が筥崎宮より現れ、矢を放ち、元軍を海に撤退させたという伝説もあるそうです。
強そうな狛犬。
一方で、末社の稲荷社には、こんな狛犬も! 狐ではなく、狛犬なんですねー。
苔が愛らしいバックショット。
参拝を終え、御朱印をいただき、今度はパン屋さんへ。悲しいことに、パンストックは筥崎宮とは逆方向。駅を通り過ぎ、急ぎ足。と言うのも、人気店なので、お目当てのパンが売り切れちゃうかもしれないのです。
「まだなのか? まだパン屋は見えないのか?」
心配になり、地図を確認し、たどり着きました!
めんたいフランス。このお店の看板商品のひとつです。
「おいしいパンを食べたい!」「福岡で明太子を食べたい!」そんなふたつの願いをいっぺんに叶えてくれるのが、めんたいフランス様なのです。
午後5時近く。人気店でパンを買うには、ちょっと遅い時間。心配しながら店内に入ると、まだパンがいろいろありました! よかったー。雨なのが、返って幸いだったのかも。
が。めんたいフランスが見当たりません。もう売り切れてしまったか?
店員さんに訊いてみたら、めんたいフランスだけはレジで注文するというシステムでした。残り少なかったけど、なんとか買えました!
宿に戻る前に、もう1軒寄り道。天神駅で下車し、天ぷらの「ひらお」へ。
今回の旅で出発の際、穴守稲荷駅近くの店でひどい天丼を食べてしまいましたが、はたして厄落としはできているのか?
天ぷら定食、770円。定食と言えば、天ぷらが皿に乗っていっぺんに出されるイメージですが、ここは揚げたてを数度に分けて出してくれます。
厄落とし、できてた! おいしい! 衣が軽くて、しつこくない。
しかも、イカの塩からと野沢菜が食べ放題。こりゃ、ビールも進むわ。
天ぷら単品も追加注文して、大満足でした~。
お腹いっぱいにしたはずなのに、宿では夜食。パンストックのパンを堪能。このために持って来たトースターの活躍が光る! めんたいフランス、おいしかった~!
ゲップ。
福岡旅行3 萩岩睦美原画展と松本零士のマンホール
宿の朝食は、思っていたよりもずっとおいしかった。安いパックだから、せいぜいトーストにコーヒー程度を想像していたけれど、洋食か和食かが選べました。しかも和食は、白いご飯か鶏ご飯かを選ぶことができるではないですか! やはり鶏ご飯でしょう。
腹ごしらえをしたら、小倉へ。
小倉にある北九州市漫画ミュージアムでは「萩岩睦美の世界展」が開催されているのです。妻が萩岩睦美さんのファンなので、ここに行くことは今回の旅のメインテーマのひとつでもあります。
原画展も楽しみですが、私にはもうひとつ楽しみがありました。それは松本零士のマンホールを写真に撮ること。小倉駅周辺には、松本零士マンガのキャラクターがデザインされたマンホールの蓋が9枚もあるのです。
東側連絡通路に地図があったので、これを見れば9枚コンプリートが簡単にできます。
ちなみにこの地図には、直筆のサインがあります。
さあ、この地図を頼りに、マンホール採集だ!
と、その前に、駅前にある『銀河鉄道999』『キャプテン・ハーロック』の銅像をパチリ。
駅中には、車掌さんがいました。あと、写真撮ってないけど、3階のインフォメーションにはメーテルがいましたよ。
ちなみに、わたしの地元、練馬区は西武池袋線・大泉学園駅にも、車掌と、999の銅像があります。それがこちら。
この日はあいにくの雨。マンホールの撮影には不向きな天気です。水で反射しちゃうんだよなー。それでも9枚、写真におさめることができました。アーケード街にあるマンホールは、天候に影響されずに撮影できるから、助かるなー。
そして漫画ミュージアム。
私は萩岩睦美さんのマンガは『銀曜日のおとぎ話』くらいしか知りませんでした。なので旅行前にお勉強。『魔法の砂糖菓子』『アラビアン花ちゃん』『プーイ』『遠くの村から来たリリヤ』『水玉模様のシンデレラ』を読みました。
知っていたほうが楽しめるけれど、知らなくても楽しめる展示だと思います。やっぱり、筆力がすごい! 見入ってしまいますね。
今回の展示のポスターにも使われている絵ですが、これは、昔描いたものを、もう一度描き直したもの。漫画家さんの絵は、時代と共に少しずつ変わっていくものでしょう? 昔と今とでは、タッチが違うものですが、今回、昔のタッチで改めて描いたのだそうです。これはとっても難しいことらしいのです。絵心のない私にはわかりづらいことですが、展示を観ると、なんとなくわかってきました。
展示の中に、その「再原画」を描くようすが動画で見られるコーナーがあるのですが、これはすごい! ただ再現するだけでなく「展示する」ことを意識して、耐光性の強い画材で当時と同じ色合いを出す工夫をしています。どれほど大変な作業なのかがわかるし、絵が仕上がりに近づくにつれ、キャラクターに命が吹き込まれていくようすもわかります。観ることができて、よかったです。
ショップコーナーでは、絵葉書やマグカップを購入。マグカップにはサイン入りのものがあり、ファンにはたまらないサービスなのではないでしょうか?
撮影スポットもありますよ~。
漫画ミュージアムには「常設コーナー」もあります。せっかくですから、こちらも見学。
お出迎えはハーロックだ! テンション上がる!
お客さんが楽しめるよう、工夫を凝らした展示です。マンガの世界に入ったり。
マンガ図書館もあって、1日いられる場所ですねー。
ちょっと変わった展示もありました。「おきあがりこぼしプロジェクト」という展示。たくさんの漫画家さんやアーティストが、自分のテイストでおきあがりこぼしに絵をつけています。漫画家さんのおきあがりこぼしを、いくつか撮影してきました。
これはごく一部なのですが、あなたは、どれが一番好きですか? 私も一等賞を考えました。うえやまとちさんのクッキング・パパは、おきあがりこぼしの形をうまく利用してアゴ感を出しています。アゴ感では、モンキー・パンチさんも捨てがたい。いがらしゆみこさん、庄司陽子さん、わたなべまさこさんもかわいい。しかし一等賞は、形状を利用して胸感を出した三浦みつるさんに決定! エル、久しぶりに見た~。
小倉、マンホールと漫画ミュージアムしか見てないけれど、もっとゆっくり散策したかったな~。
福岡旅行2 もつ鍋、最高!
17時5分、博多空港着。着陸したらすぐに出られるわけではありません。預けた荷物だって受け取らなきゃなりません。そんなこんなで、空港を出るのは17時半近く。まずは宿に直行。夜の散策は、荷物を置いてからです。
中洲川端駅から徒歩10分ほどのところにある小さなホテルが、今回のお宿。飛行機代と宿泊費がセットになったチケットを買ったのですが、2泊3日、ふたりで64800円は、なかなかお安いのではないでしょうか? しかも朝食付き!
チェックインを済ませ、荷物を置き、夜の街へ。川面に映る明太子と焼酎のネオン。いい写真が撮れたばい。
中州川端駅から天神駅へ移動。この日の第一目標は「モマ笛」。ふくろうをかたどった民芸品です。『マツコの知らない世界』でその存在を知り、福岡に行ったら探そうと決めていました。
ところが、番組の反響が大きかったらしく、どこの店も品切れ。最後の望みを託し、民芸品のお店・山響屋(やまびこや)へ。残念ながらここでも買えなかったのですが、全国の民芸品を集めた、楽しいお店でした。せっかくのなので、木彫りのうそと、小さな眠り猫を購入。
眠り猫の小ささ、たまりませんなー。ちなみにこの猫、埼玉の民芸品。我々、埼玉から来たのにねー(笑)。
お店の方が、その場でささっと紙袋に絵を描いてくれました。嬉しいね。
お腹の虫が騒ぎ始めました。もつ鍋! 山響屋の近くに、もつ鍋の人気店・楽天地がありました。楽天地は何店舗かありますが、この店舗が一番席数が多いらしいです。
とは言え、さすがに土曜の人気店は混んでおります。ほとんどのお客さんが予約して来ていました。予約なしの我々は、入口手前の階段で待つことおよそ1時間。
席に着き、メニューを見ると、ドリンク以外はもつ鍋一本勝負と言って過言ではない潔さ。いいじゃないですか! 一番人気の「もつ鍋満足コース」を注文。小鉢は酢もつかキムチかを選べるのですが、迷わず酢もつをチョイス。あとビール!
酢もつなるものは初体験。うん、これ、イケる。ポン酢ともつが、こんなに相性がいいとは。もつも、ぜんぜん臭くないし、くどくもない。下処理がいいんだなー。
などと思っているうちに、もつ鍋登場。最初はこんなてんこ盛り状態です。
メニューの裏に、もつ鍋の作り方が載っています。
野菜がしんなりしてきたらちょっと混ぜ、豆腐を投入。ちょっと待って、完成!
くわーっ! おいしいなぁ! もつはもちろんだけれど、おつゆがしみこんだキャベツ、最高! ビールとの相性もバッチリ!
おつゆはなるべく残しておいて、具をあらかた食べ終えたところで、チャンポン麺を注文。コースに含まれていて、おかわりし放題なので、店員さんに「何人前にしますか?」と尋ねられました。でも、もつ鍋もかなりボリュームがあったので、二人前にしておきました。追加注文もできるし。
ああ、おいしい。麺がおつゆを吸って、つるつると幸せを口から胃に運んでくれます。
システムとして麺は無料でおかわりできますが、胃袋としておかわりできませんでした。俺も年を取ったなぁ……ということもあるのですが、訳あって動けなくなるほど満腹にはなれないのです。
宿に戻りまして、その訳とはこちら。
トースター持参の旅!
旅でおいしいパンに出会うも、宿では焼き戻しができません。ならば、トースターを持ってっちゃえ! 先月、探し求めていた小さなトースターと出逢うことができ、今回がお披露目であります。……パンは羽田空港のポールで買ったんだけどね(苦笑)。でも、明日は地元のパンを食べますよ~。
自作のレバーペーストとマヨたまをパンに乗せ、ワインをいただく。お腹パンパンの初日でした~。
福岡旅行1 穴守稲荷神社
3月9日~11日、福岡へ行って参りました。出発は羽田空港15時5分。ずいぶんゆっくりの出発になってしまったけれど、旅費節約のために、いたしかたなかったのです。
今回の旅の目的は、大宰府天満宮参拝と、萩岩睦美原画展。あとはおいしいものをいっぱい食べること。
せっかくゆっくり出発なので、空港へ行く前に散策したい。どこがいいか考えて、穴守稲荷神社へ参拝することにしました。御祭神は豊受姫命。伊勢神宮の外宮に祀られている神様で、天照大神のお食事をご用意する神様ですね。
穴守稲荷駅を出ると、コンちゃんがお出迎えしてくれます。御利益はなくとも、自然と鼻をなでてしまいますね。
最初の鳥居をくぐり、進んでいくと……
おっと! 改修工事中だ! これはちょっと残念。でもね、みんなが永くお参りするためには、必要なことですよね。
参拝をして、御朱印をいただきました。
御朱印帳を受け取る際「奥の宮はお参りされましたか?」と尋ねられました。工事中で拝殿裏手には回れないのですが、工事中は拝殿向かいに奥の宮を移してあるとのこと。もちろん、そちらもお参りしました。
なるほど、たくさんのお狐さんたちも、一時的にお引っ越しですな。……すなと言えば、奥の宮前の砂を持ち帰り、撒くことで御利益があるとされています。その砂も、ちゃんと移されていました。砂を入れる封筒も置かれています。
封筒は、お守り風に折ってみました。
お参りも済んで、今度は腹ごしらえ。駅から少し行ったところにある食堂があり、ここであなご天丼を食べることにしました。人気店らしく、お客さんが切れ目なしに入ってきます。お酒を飲みながら、天丼が出て来るののを待ちました。……待ちました。……待ちましたって、あれ? うなぎ屋さんならともかく、天丼でこんなに待つ? オーダー、ちゃんと通ってるのかな? と心配していると、やっと出てきました。
えーと、正直に言いますと、おいしくないです。ぜんぜんよく撮れていない写真でもわかる通り、衣がずっしり。硬いし、ちょっと焦げ臭くもある。衣と言うよりは、甲冑に近い。あなごもちょっと生臭い。うーん、お酒頼む価値はなかったなぁ。空港で食事すればよかった。
しかし! ものは考えよう。これは厄落としなのです。出発前においしくないものを食べることによって、グルメ運はグンと下がったわけですが、下がったら、あとは上がるしかない!
そう信じて、羽田空港を離陸したのでした。