豆本&お話作り教室in宮前小学校2017in Summer
今日は目黒区立宮前小学校で豆本&お話作り教室。今回は図工室を使わせていただきました。
図工室……懐かしい響きです。一歩踏み入れると、あのころの感じがよみがえりました。
今回は2コマ。9時からの回は、小学校低学年のクラス。20人の子どもたちで、図工室はにぎやかになりました。
先走って作ってしまう子は、とくに低学年に多いです。「ちゃんと聞いてから作らないと、失敗しちゃうよ~」と言ったんですけどねぇ。で、案の定、間違えてましたねー。まあ、フォローできる程度のものでしたけど。
今回から、新しいプログラムを導入。コルク人形の写真のみがプリントされたテキストを使います。写真を見て、お話を考え、絵を描き加えて、セミ・オリジナルの豆本を作ります。
まずはモノクロプリントの下書き用紙に、思いついたお話や絵を、どんどん書いてもらいます。
色鉛筆を使ってしっかり描く子もいたり、絵は一切描き込まず、コルク人形の脇に吹き出しを書いてセリフを言わせている子もいたりと、なかなかに面白い!
悩んでしまって、なかなか書きだせない子もいたけれど、スイッチが入るとどんどん書き進めていってました。
2コマ目の3年生以上のクラスは、参加者12名。人数が少ないせいもありますが、ぐっと落ち着いた雰囲気です。
3年生と6年生では工程の進み具合にも差ができるため、先にできた子には、持ってきておいた豆本を読んでいてもらいました。けっこう熟読してました~。
同じ写真が、同じ順番に並んでいますが、書き上がるお話はさまざま。散歩に行ったり、洞窟に冒険に行ったり、なかよしくまちゃんのところに遊びに行ったり。ラジオ体操をする子もいました。
そんな子どもたちを、そっと見守るコルクン。
でも、すぐに見つかってしまい、もみくちゃにされてました~。首も引っこ抜かれてたね(笑)。
コルク人形の実物を見て、想像力を刺激されている子もいましたね。
今回作ったのは簡単な折り本タイプの豆本ですが、ワークショップ終了後に、「これはどうやって作ってるんですか?」と、別のタイプの豆本について質問してくれる子もいました。興味を持ってくれる子がいるのは、本当に嬉しいことです。いろいろ見本を持ってきてよかった!
ワークショップのその後で。ザギンでルービー。
立川・阿豆佐味天神社と猫返し神社
恩師が病気で入院してしまいました。面会も禁止されるほど重篤な状態だったので、できることと言ったら、祈ることだけ。そうしたわけで、入院先近くの神社にお参りに行ってきました。
立川の阿豆佐味天神社。ここを選んだのには訳があるのですが、それは追々。
玉川モノレール・砂川七番駅から歩いたのですが、地図で見たときにはすぐ近くのように思いましたが、ちょっと遠かった。この日は暑かったので、なおさら距離を感じました。
手水舎。狛犬の口から水が出ています。
まずは拝殿にてご挨拶。
祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)の二柱。少彦名命は医学の神様でもあります。なので、先生の病気が早く治るようにお祈りしました。
阿豆佐味天神社には境内社があります。もちろん、そちらにもご挨拶を。
境内社は蚕影神社、八雲神社、疱瘡社、稲荷社、天神社、御嶽神社、浅間神社、金刀比羅社、八坂大神社が、ひとつのお社に祀られています。
そのうち蚕影神社は「猫返し神社」とも呼ばれています。お社の前には「ただいま猫」の像が。お参り前に撫で、お参り後に見ると、表情が変わって見えるとのこと。猫がいなくなってしまったときにお参りすると、ひょっこり戻ってくるのだそうです。
神社のホームページを見ると「猫返し神社」の命名は、ジャズピアニストの山下洋輔さんだそうです。彼の猫がいなくなって、探し回っていたところ、この神社にたどり着き、お参りをしたら戻ってきそうです。しかも、1度だけではなく、2度も!「これは御利益だ!」と思った山下洋輔さんは、「越天楽(えてんらく)」という雅楽をピアノで演奏し、これを録音し奉納したのだそうです。
境内では、この「越天楽」が流れています。
私の先生は大の猫好きで、もう8割がた猫だと言ってもいいでしょう。そんなわけで、猫返し神社にお参りすれば、無事退院できるのではないかと……。
お参りのときは、いつ亡くなってもおかしくない状態にまでなっていたのですが、なんとか回復してくれました! 近いうちに、お見舞いも許される状態になるのではないかと。
猫返し神社。猫好きな人の病気平癒にも、御利益があるのかもしれません。
味のある狛犬もいます。
とても人気のある水天宮のようで、この日もお参りする方をなん組か見かけました。
子どもが思わず笑顔になるような狛犬がいます。
水天宮の前には「唐子手水鉢」があります。これは幕末に奉納されたものだそうです。鉢の底を、4人の唐子が支えています。
他にも、水天宮なので犬を見かけます。「歯固め石納め所」なんていうのもありました。
御朱印をいただこうと思ったら、ちょうど神主さんがお昼休憩に行っているところでした。では私もお昼をと思ったのですが、近くの回転すしは行列になっていて、とても並ぶ気になれない状態。検索したらハンバーグレストランがあったので、そちらへ行ってみるも、なんと改装中! 暑いので、それ以上歩く気力もなく、境内の木陰で、おとなしく待ちました~。ああ、越天楽が心地よい。
池袋コミュニティ・カレッジ 夏休みこども講座
池袋コミュニティ・カレッジで、小学生向けの豆本講座を開くことになりました。
いつものワークショップのように、まずは簡単な折り豆本を作ってもらいます。
作り方がわかったところで、ここから先は新しいプログラム。セミ・オリジナルの豆本作りに挑戦です。
本の作りは、最初に作ってもらうものと、まったく同じ折り本です。材料も同じ。
ただ、このテキスト、コルク人形の写真しかプリントされていません。背景も真っ白。
これに、写真を見て思いついたお話を書きこんでいってもらいます。色鉛筆で背景を描いてもらったりもします。どんなお話ができるかな~。
奥付ページも作りました。制作した日付があるほうがそれっぽく見えるし、記念になるよね。
作り方の手引きも作りました。
2時間という枠なので、たぶん、これでいっぱいいっぱいなんじゃないでしょうか?
でも、せっかくなので、完全オリジナルのお話作りにも挑戦してもらいたいです。
なので、自宅で作るための、切り取り線と折り線のみのテキストを持って帰ってもらいます。講座で学んだことを参考に、お話や絵をつけて、オリジナル豆本を作ってくれたら嬉しいなー。
コミュニティ・カレッジの担当者と話したところ、大人の方から「参加できないか?」との問い合わせがあったそうです。私としては、まったく問題ありませんが、やはり子ども向けの講座なので、子ども優先になるそうです。席が余るようなら、大人も参加OKとなるようです。
なんにしても、たくさんの受講者が集まるといいなー。
ちなみに、私の講座の他にも、楽しそうな講座がいっぱいありまーす!
伊勢日記 その15 こぼれ話
今回の伊勢旅行でのお宿は、松阪駅近くの松阪シティホテル。
チェックアウトの準備をしているときに気づいたのですが、壁紙、スヌーピーでした(笑)。
松阪で撮ったマンホールのフタでーす。
牛は松阪牛ですからわかるのですが、鈴はなんでしょう? 最初、牛の首についている鈴かと思ったのですが、さにあらず。
奈良時代から平安時代、天皇の使いとして都から伊勢神宮へ来る役人は、松阪のはずれで、通行手形にあたる「駅鈴」を馬の首から外して、鈴の音を止めたそうです。また、松阪出身の本居宣長は鈴好きだったとか。自宅は「鈴屋(すずのや)」と呼ばれていたみたいです。
松阪を出た後、関へ行き、それから名古屋へ向かいました。名古屋と言えば、喫茶店文化の街。熱田神宮へ行く前に腹ごしらえ。コンパルで、分厚い卵サンド、チキンカツサンド(タルタルソース)、餡バタートースト。
お参りが終わったら、ビールでしょう!
名古屋のマンホールのフタはアメンボ。かわいいね(*^_^*)
居酒屋新幹線・こだま支店。「八百彦本店」のお総菜セットは大当たり! どれを食べてもおいしい!
エビスビールは好きなのですが、「華みやび」はちょっと好みじゃない香りだった。キュッと飲んで、日本酒に移行。
バッチリ締められて、楽しい旅でした。
旅のお土産がこちら。
伊勢のスーパーで買ったお菓子もあり。
笠の形をした平治せんべいは、アイスを乗せて食べてもおいしい。
コルクンの笠として、サイズぴったり!
伊勢日記 その14 熱田神宮
伊勢を後にし、名古屋で新幹線に乗り換えるのだけれど、予約した新幹線まで、時間がかなりある。今、我々は名古屋でなにをすべきか? 神社を巡ってきたこの流れの中、行くべきはあそこしかない!
というわけで、熱田神宮参りです。
三種の神器のうち、伊勢の内宮には八咫鏡(やたのかがみ)が納められており、この熱田神宮には草薙剣(くさなぎのつるぎ)が納められています。あとひとつ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居にあります。
熱田神宮の御祭神は熱田大神で、これは御神体・草薙剣のことである、という説もありますが、熱田大神とは天照大神のことであるという説もあるようです。
正門の鳥居の写真をバーンと載せましたが、名鉄神宮前駅を降りると、東門から入ることになります。でも、お参りは正門からしたいので、くるりと回り込むことに。佐久間燈籠の前を通り、正門でUターン。一礼して鳥居をくぐり直しました。
まずは本宮でご挨拶。ここでも柔らかな風が吹いて、白い帳は大きくめくれました。今回、外宮、内宮、熱田神宮と、帳のあるところではすべて風が吹いてくれたので、なんだかありがたいです。
さて、熱田神宮の境内には本宮をはじめ別宮一社、摂社八社、末社十九社が祀られているそうです。もちろん、すべて回りたい。ところが、境内でもらえるイラストマップは、意外と頼りないので注意しましょう(苦笑)。
ならずの梅、神楽殿の前を通り、龍神社へ。
龍神社の御祭神は吉備武彦命(きびのたけひこ)、大伴武日命(おおとものたけひ)だそうで、日本武尊東征の従者だったそうです。
御田神社。御祭神は大年神(おおとしのかみ)。
立派な大木がありましたが、とくに解説はありませんでした。
清水社。御祭神は罔象女神(みずはのめのかみ)。
清水社の先に「お清水」と呼ばれる湧水があります。
この奥に細い道があり、本宮の裏手に繋がっています。そこには一之御前神社があり、天照大神の荒魂が祀られています。イラストマップには載っていないのですが、重要な場所ではないでしょうか?
本宮前に戻ってきて、授与所で御朱印をいただきました。
まだまだお参り散策は終わりません。こちらは信長塀。織田信長が桶狭間の戦で今川軍に大勝したお礼に寄進したのだそうです。
信長塀の向こう側にあるのが西八百萬神社。熱田神宮より西の神々が祀られています。逆光で、なんだか神々しい写真になりましたね。
参道を挟んで向かいにあるのが、東八百萬神社。熱田神宮より東の神々が祀られています。
東西どちらの神社も、イラストマップには載っていません。
大幸田神社(おおさきだじんじゃ)。御祭神は宇迦之御魂神。
内天神社。西門近くには外天神社があり、対になっているそうです。
内天神社のすぐ近くに、六つのお社が並んでいます。こちらが六末社。「六末社」とは、乙子社、姉子神社、今彦神社、水向神社、素盞嗚神社、日長神社の総称です。
六末社から参道に戻り、正面やや右手に見えるのが大楠。
そして楠御前社があります。
南新宮社。熱田神宮唯一の朱塗りのお社です。
日割御子神社。御祭神は天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)。
正門に戻ってきました。正門左手にも鳥居があります。ここをくぐると別宮です。
八剣宮(はっけんぐう)にご挨拶。御祭神は熱田大神。
境内には上知我麻神社があります。御祭神は乎止與命(おとよのみこと)。
上知我麻神社の両脇には大国主社と事代主社があります。
こちらでは八剣宮と上知我麻神社、ふたつの御朱印がいただけます。
いったん外に出て、外周を回り、西門へ。西門を入ってすぐ左に菅原社があります。六末社の隣に内天神社がありましたが、こちらが「外天神社」と呼ばれているようです。
さあ、いよいよ最後。西門を出て北へ進むと、角っこに下知我麻神社。御祭神は真敷刀俾命(ましきとべのみこと)。旅行安全の神様ということで、今回の旅のお礼をいたしました。
これでたぶん、すべての摂社・末社をお参りしたと思います。疲れたけれど、ご参拝できてよかった!
伊勢日記 その13 関の戸
タイトルを見て「お!」っと思った和菓子好きの方も多いのではないでしょうか? はい、あの「関の戸」です。
伊勢まで来たことですし、足を伸ばしてこのお店を見ておくべき、ということで、やってきました。
松阪駅からJR紀勢・参宮線で亀山駅、関西線に乗り換えて関駅へ。所要時間、約1時間半。「伊勢に来たついでに」と言うには、ちょっと遠いですね。
徳川三代将軍・家光の時代からあるお菓子「関の戸」。そのお菓子を作っているお店が、東海道関宿にあるのです。創業370年の老舗! しかしながら、作っている商品は「関の戸」のみ。
関の戸は、簡単に言えば、こし餡を求肥で包み和三盆をまぶしたひと口大のお菓子です。初めて食べたときは、そのおいしさに目を見開きました。
後から知ったのですが、このお店、服部半蔵の親戚が始めたのだそうで。
東京でもデパートなどで買うことはできますが、どうしてもお店を見ておきたかったのです。
関駅から少し行くと、そこには街道の街並みが今も残っています。
こちらが関の戸のお店「深川屋 陸奥大掾」。どうです、この堂々たる店構え!
お店、方向を変えて撮ってみました。看板に注目!
書体が違いますね。これは江戸方面、京都方面がわかるように変えてあるのだそうです。えーと、どっちがどっちだったかな?
この矢印は通りにあったものを写したもので、上の写真とは一致していないかもしれません(^_^;)
「関の戸」は朝廷御用達のお菓子でもありました。当時、お菓子を運ぶ際に来ていた衣装や、使っていたお重が、こちらのお店に展示されています。……ですが、私たちが行ったときは菓子博に貸し出されていたので、お店に来る前に見ておりました~。
お店で見たかった気もしますが、まあ、頭の中で合成することにしましょう。
合成と言えば、郵便局前に顔ハメパネルがあったので、記念撮影してきました。合成で、両方私の顔でお楽しみください。
え~、お口直しに、マンホール写真をどうぞ(^_^;)
伊勢日記 その12 本居宣長ノ宮、松阪神社
2泊3日の伊勢旅行最終日。
伊勢の神社はあちこち回ったけれど、拠点とした宿のある松阪はどうだろうか? 調べて見たら、立派な神社があるじゃないですか。本居宣長ノ宮、松阪神社と、ふたつの神社が、宿からそう遠くないところにありました。やはりご挨拶には行かないと。
神社は、松阪城跡のすぐ近く。
せっかくなので、ここも散策してきました。あいにくの曇り空でしたが、本丸のあった場所はやはりかなり高いところで、街が見下ろせました。
お城の跡をくるりと回るようにして進むと、鳥居が見えてきます。ここが本居宣長ノ宮。
本居宣長は、江戸時代の国学者ですね。神社は、記念館と隣接しています。
記念館脇の石段を上ると、本殿があります。
ご挨拶をし、御朱印を……と思ったのですが、社務所には人の気配がありません。とりあえず、境内を見て回ってからにすることに。
末廣稲荷大神というお社がありました。もともとは紡績会社の工場の中にあったそうですが、工場閉鎖にともない、ここに遷座されたそうです。
じつはここはすでに松阪神社の境内だったようです。本居宣長ノ宮と松阪神社は隣接していて、いつの間にか境界を越えていたみたいです。
こちらが松阪神社。2泊3日お世話になったお礼をしました。
境内には少名彦那尊御社がありました。
少名彦那尊御社の鳥居をくぐってすぐ右手に、白龍大神の小さなお社があります。
風格のある御神木。ずっと松阪の街を見守ってきたのですね。
こちらの社務所にも、人の気配がありません。でも、呼び鈴があったので押してみると、神主さんが出てきてくれて、御朱印をいただけました。
本居宣長ノ宮に戻ってみたのですが、やはり人の気配なし。呼び鈴もありません。諦めきれず、記念館の方へ行ってみると……おおっ! ここに呼び鈴が!
松阪神社同様、すぐに来てくださって、御朱印をいただけました。
お読みになってわかるかと思いますが、隣接してはいても、本居宣長ノ宮と松阪神社は、ぜんぜん関係ない、ふたつの神社です。立ち寄られる方は、注意しましょう。
帰り道、ちょっと眺めのいい場所に出ました。ここは御城番屋敷だったところだそうです。なんだか、当時の風景が浮かんでくるようでした。