伊勢日記 その9 内宮、その後で
内宮へのお参りを終え、すっかり腹ペコな我々は、ともかく腹ごしらえ。
伊勢に来たら、食べておきたい料理のひとつ、てこね寿しを食べることにしました。
「てこね寿し」とは、カツオのヅケを酢飯に載せた、漁師料理がルーツとなっている一品。
入ったお店は、おはらい町にある「すし久」。
この建物は、明治2年の遷宮のときに出た、宇治橋の古材で建てられているんですって! 民間では、神宮の古材を下賜された唯一なのだそうです。お店の創業は天保年間という老舗!
お店の中はこんな感じです。かまどでお湯を沸かし、お店の方が時おり汲んでいました。
てこね寿し、おいしかったです! 歩き疲れた体に酢飯が染みるし、カツオのヅケのおいしいこと! ボリュームもたっぷり。赤みそのお味噌汁も嬉しいお膳でした~。
お店を出て少し行くと、酒屋さんがありました。中で飲めるので、ちょいと一杯。
すっかり元気になったところで、猿田彦神社へ向かいました~。
伊勢日記 その8 内宮
菓子博2017を見た後、いよいよ今回の旅行の最大の目的地・内宮へ!
日曜日の1時過ぎということもあり、なかなかの人混みです。外宮では左側通行でしてが、内宮では右側通行がルールです。
一の鳥居をくぐり、五十鈴川を渡ります。
正宮に行く前に、五十鈴川の清流で手を清めました。そして、おでこも。
おでこを清めるという作法はありませんが、炎天下の菓子博で、短く切った頭も日焼けしてしまい、ひりひりするものですから(^_^;) 五十鈴川の清らかな水が、ひんやりと心地よかったです。
菓子博で欲にまみれた己を清め(笑)、お参りへ。
まず瀧祭神にご挨拶。
二の鳥居はくぐらず、樒が茂る小路を歩きます。なんでも、こちらの道を通っても、穢れが払われるそうです。テレビで知りました。
さあ、正宮に着きました! 案内係の方が「お参りは正面でなくてもできます」と言っていたけれど、せっかく来たのだから、やはり正面でご挨拶したいと思うのも人情でしょう。順番が来るまで、しばし並んで待ちました。
ご挨拶とお礼を述べている間、爽やかな風が吹き、白いとばりがめくりあがりました。うーん、やはり、ありがたい気持ちになります。最後の一礼には、感謝の気持ちが、よりいっそう、こもります。
御稲御倉の写真、なんか、光の玉がいっぱい写ってますね。ほこりに光が反射したものなのか、それともオーヴというものなのか、私には判断がつきませんが、ちょっと嬉しい気がします。
荒祭宮にご挨拶。
神楽殿も、さすがに立派です!
橋を渡り、風日祈宮へ。
御厩。外宮に続き、こちらでも神馬には会えませんでした。残念。
内宮をぐるりと巡り、大山祇神社・子安神社にやってきました。小さいけれど、優しい感じのお社です。
大山祇神社には大山祇神(おおやまつみのかみ)が祀られています。伊弉諾命・伊弉冉命の子で、山の守護神だそうです。
子安神社に祀られているのは木華咲耶姫神(このはなさくやひめのかみ)。大山祇神の娘で、安産や子育ての神様です。
この神社の手前には花形の手水鉢があります。かわいいですね。
念願だった内宮へのお参りを終え、宇治橋を渡ります。
おっと、最後に忘れてならないのが、最後から2番目の擬宝珠をなでること。この中には饗土橋姫(あえどはしひめ)神社のお札が収められていて、なでるとまたお参りに来られると言われています。ぜひまたお参りに来たいものです。
伊勢日記 その7 菓子博2017
4月23日快晴。
今回の旅行の目玉のひとつ、菓子博2017へ行ってきました。菓子博とは、4年に一度開かれるお菓子の祭典。全国のお菓子がひとつの場所に集結するというビッグイベントなのです。その歴史は古く、明治44年が第1回。そのときは「帝国菓子飴大品評会」と言ったそうです。戦争による中断はあったものの復活「全国菓子大博覧会」と名前を変え、今回が26回だそうですよ。開催地はその都度変わり、今回は伊勢。「お伊勢参り&菓子博! 行くなら今しかない!」ということで、今回の伊勢旅行となりました。
この日は菓子博の3日目。妻がちょいちょいツイッターに上がる情報をチェックしていたのですが……。
「のんびりシャトルバスを使っていたら、白福には間に合わない!」という結論に達しました。
当初、五十鈴川駅から9時に出るシャトルバスに乗り、10時開場の菓子博へ向かう予定でした。ところがものすごい混雑らしいのです。赤福が数量限定で出している「祝盆」の人気は主催者側の予想を遥かに上回っており、加えてスタッフが不慣れなため、怒号飛び交う大混乱だとか!
ちなみに「祝盆」とは、通常の赤福と、白小豆を使った白い赤福・白福の2個セット。白福が食べられるのは菓子博の間だけなのです。
我々は急遽予定を変更。旅行初日・朝4時起きの疲れはとりあえず置いておくことにし、2時間早く動き始めました。五十鈴川駅からタクシーで会場へ行くことに。タクシー代節約のため、他に菓子博へ向かう客をスカウトして、相乗りで代金折半作戦。これは見事成功しました。相手はシャトルバスの時間を知らず、途方にくれていたところだったので、とても喜ばれました。
開場2時間前、ゲート前はすでに長蛇の列! と思ったのは間違いで、この後、どんどん客が押し寄せ、我々なんかものすごく前の方、ということになりました。シャトルバスのお客さんは、あまりの混雑に目を丸くし、車内から大大大行列を写真に撮る人も。
待っている間、妻が菓子博のホームページを確認したのですが、なんとルール変更がされていることを発見! 祝盆の整理券はひとり2枚までだったのが、ひとり1枚に!
赤福では祝盆のほか「復刻赤福」も数量限定で販売していて、当初の予定では妻が祝盆、私が復刻赤福の列に並ぶ予定でしたが、ひとり1枚では、そういうわけにもいきません。直前変更はやめてほしいなー。
開場時間が近づくにつれ、殺気に満ちる空気。そして10分早く開場。ゲートをくぐると「危険ですので走らないでください!」というハンドスピーカーの声を聞く人はいません。我先にと整理券配布場へ。
中には車イスのお年寄りを押して走る人もありました。この人もたぶん、当初は、おばあさんには脇で待っててもらって、自分が走り、ふたり分の整理券をもらってくるつもりだったのでしょう。
走らないでと言うけれど、走らなければ買えないという状況……。
後日、祝盆は「抽選」という形になったけれど、その抽選券にも品切れがあるため、やっぱり急がなくてはならず、さほど解決になってはいなかったようで……。
そんな中、我々は首尾よく11時販売の回の整理券を入手。続いて復刻赤福の列に並び、こちらも11時販売分の整理券を入手できました。ふーっ……昨日は神社でおごそかな気持ちになったというのに……。己の、欲にまみれた姿をお天道様に晒す伊勢旅行二日目。
えーい、ともかくひと安心。待ち時間の間に「赤福氷」と「しんかパフェ」を食べることに。赤福氷は赤福のお店でも食べられますが、しんかパフェは菓子博限定。6店のお店のコラボパフェなのです。
ひとつずつ買って、妻と半分ずつ食べよう。ちょっと並んだけれど、無事購入。しかし、外に設けられた席は、すでにいっぱい。どこか空いてるところはと探していると、4人掛けのテーブルに、母娘ふたりで座っているところが。「そこ、座ってもいいですか?」と尋ねたそのとき! 持っていたトレイが傾き、しんかパフェが重力に引かれ……。
「落としても3秒以内なら大丈夫」という、広く知られる3秒ルール。しかし、物がパフェでは、秒数は関係ないです(T_T) 並び直して再購入するには、すでに列も長く伸びており。やむを得ず、砂利がついた部分を大地に残し、無事(?)な部分をすくい取り、席に着く。母娘の憐みの視線を感じつつ、食べる。
おいしいなぁ。落さなければ、きっともっとずっと、おいしかったろうになぁ。空は高く、青く澄みきっておりました。
気を取り直し(本当はけっこう引きずっていたけれど)、引き換え時間の11時まで、ほかのブースを見てみることに。
こちらはベビースターの新キャラ。もう、店頭におかれているベビースターのデザインはこの子ですよね。試食用の小袋をもらいました。
あと、赤福のうちわももらいました。この日は暑かったから、ちょうどよかった。
11時少し前に祝盆引換所に並び、無事購入。ほぼこのために早くから来たのです。
高まる気持ちを静め、まずは通常の赤福を。
うん、おいしい。餡がみずみずしい。お茶で口の中をすっきりさせ、いよいよ白福。白餡は普通、白インゲンですが、これは白小豆が使われています。もったいないので、最初は餡の部分だけを、ちみちみと食べました。でも、いずれは食べ終わってしまうもの。思い切ってひと口でパクリ。
うわっ、ぜんぜん味が違う! 赤福よりもスッキリしていて、さらに上品になった感じ。これねぇ、ちみちみ食べると、味の違いがわからないですよ。もったいながってないでパクリといったほうが、むしろ楽しめます。
復刻版赤福も購入し、とりあえずひと安心。
今度は「お菓子の匠工芸館」へ。職人技の見せどころ・工芸菓子を見に行きました。
遠目には、とてもお菓子とは思えません! 細かさ、繊細さ、全体のバランス。すごい!
続いて「お菓子のテーマ館」。日本橋を出発点にした江戸時代のお伊勢参りの雰囲気を楽しみます。
お気に入りのお菓子「関の戸」に関する展示コーナーもありました。献上の際の衣装や、使われた菓子箱の展示がありました。
見事な螺鈿細工!
江戸時代の伊勢の賑わいをテーマに作られた展示もありました。人はもちろん、桜の花は花びら1枚1枚すべてがお菓子。
前日に見てきた夫婦岩も再現。
人混みの中には、有名人もいました。三重出身の方々だそうです。
続いては「全国おかしであい館」。全国の有名なお菓子が展示されています。ここでは、いろいろなお菓子を買うつもりだったのですが……ん? どこまで進んでも展示ばかり。後から知ったのですが、ここでは展示だけで、販売は別の建物でされていました。ショック!
ここでも工芸菓子の展示がありましたよ。和菓子以外の作品もありました。
バットマンファンは喜ぶかな?
この後、販売ブース「全国お菓子夢の市」に行ってみたのですが、ものすごい行列! 入るのに2時間待ち、お会計に1時間待ち。これでは、この後予定している内宮参りに行けません。泣く泣く断念。
テント出店している企業ブースをふらっと眺め歩くことにしました。
お菓子をイメージしたコスプレ大会なんかもあったのかな? 赤福ちゃんがいました。けっこう人気者でしたね。
あんまり買い物ができなかったので後ろ髪引かれますが、時間切れということで、会場を後にしました。
購入した復刻版赤福は、この日の夜、宿で食べました。
写真ではわからないですが、通常の赤福より黒いです。そして餡が硬め。味は黒糖がすごく強いです。日持ちしないので、ノルマひとり6個。おいしいとは言え、濃い味なので、6個は多かったなー(^_^;)
伊勢日記 その6 外宮、その後で
朝4時起床。6時半発の新幹線。二見興玉神社、御塩殿神社、外宮、月夜見宮とハードスケジュールの初日も、終わりにさしかかりました。と言っても、宿に行くにはまだ早い。お参りするにはもう遅い。
そんなわけで、内宮手前のおはらい町・おかげ横丁を散策することにしました。お参りフライングですな。
古風なバスに揺られ、内宮方面へ。
おはらい町に着いたら、まず行っておきたいのが赤福本店。川べりの場所に座ることができました。
いや~、疲れたな~。赤福のさわやかな甘みが染みます!
豚捨のコロッケも押えました。
明日も来るわけですが、押さえておきたいものがもうひとつ。おかげ犬おみくじです。江戸時代、犬の首にお札代を括り付けて、お伊勢参りする人に連れて行ってもらうこともあったそうです。道々、いろんな人に助けられ、無事飼い主の許にお札を届けたそうで。かわいい話ですね。
伊勢神宮では、おみくじは置いていません。お参りすること自体が、すでに大吉だからだそうです。
小さなわんこの置物の中には、おみくじが入っています。友人へのお土産用も含め、3個買いました。
後日、おみくじをみてみましたが……3個とも末吉。うーん、土産物なんだから、いい目ばかりにしておいてくれてもいいのではないかと(^_^;)
もう少し散策したかったのですが、そうもいきません。と言うのは、おはらい町もおかげ横丁も、ほとんどのお店が5時で閉店だからです。閉店した店を眺めても仕方ないので、宿へ向かうことにしました。
近鉄の宇治山田駅はかわいいです。外観はタイル張り。
中はこんな感じ。かわいいでしょ?
宿は松阪のホテルを取りました。当初、伊勢のホテルや旅館を探したのですが、ふと「近隣の街の宿のほうが、安いんじゃないか?」と思い調べたらやっぱり。松阪駅は伊勢市駅からもさほど離れていません。それで宿代がぐっと安くなるなら、松阪に泊まるほうがお得でしょう。
それに、松阪牛の松阪ですよ!? そそられるじゃないですか!
ホテルは駅から5分とかからない松阪シティホテル。チェックインを済ませ、部屋に荷を置く。宿泊客は無料で飲めるコーヒーをロビーでもらったので、ほっとひと息。
いやー、疲れました。しかし、我々はまだ、ベッドに横になることは許されません。松阪牛を食べねば!
夕食はすでに決めてきました。
地元とは言え、松阪牛は、我々の財布には少々お高い。なんとかお手頃価格で松阪牛を食べられないだろうか?
そんな願いをかなえてくれるのが、こうしたお店。
そう、ホルモン焼きです! 松阪のホルモン焼きは、味噌タレを絡めて焼くのが特徴。お店のご主人が、我々が松阪ホルモン初心者ということをすぐに見抜き、おいしい焼き方を教えてくれました。ありがとう!
メニューには「ホホ肉」もあるので、これでお手軽に松坂牛の肉を口にすることができるのです。
ちなみに松阪で「焼肉」と言ったら、鶏肉が一般的だと、とあるテレビ番組で観ました。メニューに「若とり」もあったので注文。味噌タレと鶏肉も、相性がいいです!
土地の味を満喫し、宿に戻り入浴。フロントで入浴剤をくれるサービスもありました。
部屋はこんな感じ。狭いとは、とくに思いませんでした。寝るだけだし。
きれいで、テレビも冷蔵庫もあって、ユニットバスもあるし、充分でしょう。
いただいた御朱印などを眺めながら、一日を振り返りつつの晩酌。
さあ、明日は菓子博と内宮参りだ!
伊勢日記 その5 月夜見宮
外宮をお参りした足で向かったのが月夜見宮。北御門から出て、ちょっと歩けばすぐです。神路通という通りがあって、ここを歩きました。月夜見尊(つきよみのみこと)が外宮へ通われる道なのだそうです。
静かなたたずまいの鳥居。
外宮の別宮であるこの神社は月夜見尊と荒御魂をいっしょにお祀りしています。月夜見尊は天照大御神の弟神ですね。
内宮の別宮に「月読宮」があって、表記は違いますが、同じ神様が祀られています。ただ、こちらは月読尊と荒御魂は別々の社に祀られています。
その辺のことは、また後日。
まずはご挨拶。この日最後にお参りする神社です。
境内には高河原神社もあります。こちらに祀られているのは、月夜見尊という説と、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)という説があるみたいです。
立派な大木。楠です。
落雷のあった木の根元にお稲荷さん。落雷前からあったのかもしれませんね。
高河原神社はもともと農耕の神を祀る神社だったという説もあるみたいなので、境内にお稲荷さんがあるのも納得です。
御朱印をいただき、神社を出ました。
これにて、この日のお参りは終了ですが、宿に行くにはまだ少し時間が早いので、ちょっとフライング。翌日、内宮へお参りに行く予定だというのに、おはらい町・おかげ横丁を散策することにしました~。
伊勢日記 その4 外宮
さあ、いよいよ外宮へお参りです。駅前の鳥居をくぐり、参道を抜け、火除橋を渡ります。参拝客が多いので、手水舎の柄杓もいっぱい並んでいます!
空気がなんとなく変わった感じがしますねー。ふたつの鳥居をくぐると正殿です。
とうとう来ました! 外宮正殿!
内宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお祀りされていますが、こちらには天照大御神の食事を司る豊受大御神(とようけおおみかみ)がご鎮座されています。
二拝二拍手一拝。お参りに来られたお礼をのべました。手を合わせている間、爽やかな風が吹き、白いとばりがふわっとめくり上がりました。なんだか、とてもありがたい気持ちになりました。
こちらは式年遷宮前に正殿があった場所。20年ごとに、今の場所と移り変わるんですねー。次に来るときには、正殿はこちらに移っているかな?
三ツ石。パワースポットとして紹介されることも多く、「手をかざすとパワーをもらえる」などと紹介している雑誌やサイトも多くあります。しかし、しめ縄で囲まれている場所に手を入れるのは神様に対して「たいへん失礼な行為」と戒めている媒体もあります。私は後者を支持します。なんでもかんでも「ありがたや、ありがたや」と手を伸ばすのは、あさましいです。ましてや、神社という聖域の中なのですから、慎み深くありたいものです。むやみにお金を置いたり、投げ入れたりするのも、考え直すべきだと思います。
続いて風の宮へ。風の神様、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りされています。
鎌倉時代の元寇以前は小さな末社だったようですが、神風により元軍を追い返したことにより、別宮に昇格したとか。
土宮には、外宮一帯の土地の守り神・大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)がお祀りされています。
別宮の中で一番格式が高いのが、こちらの多賀宮。場所も高いところにあります。豊受大御神の荒御魂をお祀りしています。
御朱印もいただき、入ってきたのとは別の門・北御門から帰ろうと歩いていたそのとき、警備の方に「少々お待ちください」と止められました。
ふと見ると、向こうから神主さんたちの列が。こ、これは!「日別朝夕大御饌祭」ではありませんか!
伊勢に来る前に、テレビ番組でちらっと見て知っていました。毎日、朝夕に行われる神事で、御饌殿(みけでん)で天照大御神のお食事を奉るのだそうです。
じつは当初の予定では、外宮へのお参りは翌日としていました。けれど、見て回りたい場所の都合をいろいろ考え、急遽この日に変更したのです。そのおかげで神事を見られるとは! 狙っていたわけではないので、気がつかずに2分前にここを通り過ぎていたら、見られなかったわけです。なんたる幸運!
壁の向こうでなにやら神事が行われています。そして神主さんたちは御饌殿へと消えていきました。
北御門の火除橋手前には、神馬がいる御厩があります。残念ながら、お留守でした。
最後に興奮で終わった外宮参り。
この後、近くの月夜見宮へお参りに行きました。
伊勢日記 その3 外宮、その前に
伊勢市駅に降り立つと、いせわんこが出迎えてくれました。けっこう人気者。
いざ、外宮参りへ! と言いたいところですが、その前に腹ごしらえ。
伊勢で食べたいもののひとつが伊勢うどん。とてもやわらかいらしいのです。人によっては受け入れられないらしいのですが、はたしてどんなもんでしょう?
あらかじめ調べておいたお店・つたやに行ってみました。外宮とは逆方向ですが、どうせ食べるなら評判のいいところで食べたかったので。
お昼の時間をだいぶ過ぎていたというのに、お店の前には列ができていました。
20分ほど待ち、入店。シンプルな伊勢うどんを注文。
なるほど、やわらかい。そしてもっちりしています。おいしいですよ!
汁は濃いめで、出汁がしっかりきいています。胃に優しく染みる感じ。その昔、お伊勢参りの長旅で疲れた旅人は、ほっと癒されたことでしょう。そして、けっこうな満足感があります。機会があれば、また食べたい。
お腹も膨れ、いよいよ外宮へ!
歩いていると、マンホールのフタに目が行きました。お伊勢参りの絵柄だ!
知り合いにマンホールのフタ好きがいるので、伊勢土産にとパチリ。
1枚撮ってしまったのがいけなかったのか……以後、マンホールのフタが気になって気になってしかたありません。マンホールのフタというものは、パンドラの箱のフタでもあったのです。以後、私もマンホールのフタコレクターになってしまいました(^_^;)