続・どんぐりも背くらべ

童話作家・九十九耕一のブログ

伊勢日記 その5 月夜見宮

 外宮をお参りした足で向かったのが月夜見宮。北御門から出て、ちょっと歩けばすぐです。神路通という通りがあって、ここを歩きました。月夜見尊(つきよみのみこと)が外宮へ通われる道なのだそうです。

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 静かなたたずまいの鳥居。

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 外宮の別宮であるこの神社は月夜見尊と荒御魂をいっしょにお祀りしています。月夜見尊天照大御神の弟神ですね。
 内宮の別宮に「月読宮」があって、表記は違いますが、同じ神様が祀られています。ただ、こちらは月読尊と荒御魂は別々の社に祀られています。
 その辺のことは、また後日。
 まずはご挨拶。この日最後にお参りする神社です。

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 境内には高河原神社もあります。こちらに祀られているのは、月夜見尊という説と、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)という説があるみたいです。

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 立派な大木。楠です。

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 落雷のあった木の根元にお稲荷さん。落雷前からあったのかもしれませんね。
 高河原神社はもともと農耕の神を祀る神社だったという説もあるみたいなので、境内にお稲荷さんがあるのも納得です。

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 御朱印をいただき、神社を出ました。
 これにて、この日のお参りは終了ですが、宿に行くにはまだ少し時間が早いので、ちょっとフライング。翌日、内宮へお参りに行く予定だというのに、おはらい町・おかげ横丁を散策することにしました~。


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伊勢日記 その4 外宮

 さあ、いよいよ外宮へお参りです。駅前の鳥居をくぐり、参道を抜け、火除橋を渡ります。参拝客が多いので、手水舎の柄杓もいっぱい並んでいます!

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 空気がなんとなく変わった感じがしますねー。ふたつの鳥居をくぐると正殿です。

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 とうとう来ました! 外宮正殿!
 内宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお祀りされていますが、こちらには天照大御神の食事を司る豊受大御神(とようけおおみかみ)がご鎮座されています。

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 二拝二拍手一拝。お参りに来られたお礼をのべました。手を合わせている間、爽やかな風が吹き、白いとばりがふわっとめくり上がりました。なんだか、とてもありがたい気持ちになりました。

 こちらは式年遷宮前に正殿があった場所。20年ごとに、今の場所と移り変わるんですねー。次に来るときには、正殿はこちらに移っているかな?

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 三ツ石。パワースポットとして紹介されることも多く、「手をかざすとパワーをもらえる」などと紹介している雑誌やサイトも多くあります。しかし、しめ縄で囲まれている場所に手を入れるのは神様に対して「たいへん失礼な行為」と戒めている媒体もあります。私は後者を支持します。なんでもかんでも「ありがたや、ありがたや」と手を伸ばすのは、あさましいです。ましてや、神社という聖域の中なのですから、慎み深くありたいものです。むやみにお金を置いたり、投げ入れたりするのも、考え直すべきだと思います。

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 続いて風の宮へ。風の神様、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りされています。
 鎌倉時代元寇以前は小さな末社だったようですが、神風により元軍を追い返したことにより、別宮に昇格したとか。

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 土宮には、外宮一帯の土地の守り神・大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)がお祀りされています。

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 別宮の中で一番格式が高いのが、こちらの多賀宮。場所も高いところにあります。豊受大御神の荒御魂をお祀りしています。

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 御朱印もいただき、入ってきたのとは別の門・北御門から帰ろうと歩いていたそのとき、警備の方に「少々お待ちください」と止められました。
 ふと見ると、向こうから神主さんたちの列が。こ、これは!「日別朝夕大御饌祭」ではありませんか!
 伊勢に来る前に、テレビ番組でちらっと見て知っていました。毎日、朝夕に行われる神事で、御饌殿(みけでん)で天照大御神のお食事を奉るのだそうです。

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 じつは当初の予定では、外宮へのお参りは翌日としていました。けれど、見て回りたい場所の都合をいろいろ考え、急遽この日に変更したのです。そのおかげで神事を見られるとは! 狙っていたわけではないので、気がつかずに2分前にここを通り過ぎていたら、見られなかったわけです。なんたる幸運!
 壁の向こうでなにやら神事が行われています。そして神主さんたちは御饌殿へと消えていきました。

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 北御門の火除橋手前には、神馬がいる御厩があります。残念ながら、お留守でした。

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 最後に興奮で終わった外宮参り。
 この後、近くの月夜見宮へお参りに行きました。


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伊勢日記 その3 外宮、その前に

 伊勢市駅に降り立つと、いせわんこが出迎えてくれました。けっこう人気者。f:id:korukun9951:20170508102538j:plain
 いざ、外宮参りへ! と言いたいところですが、その前に腹ごしらえ。
 伊勢で食べたいもののひとつが伊勢うどん。とてもやわらかいらしいのです。人によっては受け入れられないらしいのですが、はたしてどんなもんでしょう?
 あらかじめ調べておいたお店・つたやに行ってみました。外宮とは逆方向ですが、どうせ食べるなら評判のいいところで食べたかったので。
 お昼の時間をだいぶ過ぎていたというのに、お店の前には列ができていました。
 20分ほど待ち、入店。シンプルな伊勢うどんを注文。
 なるほど、やわらかい。そしてもっちりしています。おいしいですよ!
 汁は濃いめで、出汁がしっかりきいています。胃に優しく染みる感じ。その昔、お伊勢参りの長旅で疲れた旅人は、ほっと癒されたことでしょう。そして、けっこうな満足感があります。機会があれば、また食べたい。

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 お腹も膨れ、いよいよ外宮へ!
 歩いていると、マンホールのフタに目が行きました。お伊勢参りの絵柄だ!

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 知り合いにマンホールのフタ好きがいるので、伊勢土産にとパチリ。
 1枚撮ってしまったのがいけなかったのか……以後、マンホールのフタが気になって気になってしかたありません。マンホールのフタというものは、パンドラの箱のフタでもあったのです。以後、私もマンホールのフタコレクターになってしまいました(^_^;) 




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伊勢日記 その2 御塩殿神社

 痛恨の二見興玉神社を後にし(もっとも、痛恨だったことを知るのは、もう少し後ですが)、御塩殿へ。海岸線を歩いていけば、だいたい着くようです。
 正面から入りたいため、途中で海岸線を離れ、敷地をくるりと回り込むように歩きます。
 すると、趣のある鳥居が。

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 鴨長明も感銘を受けたようです。

f:id:korukun9951:20170507180729j:plain  ここは伊勢神宮の神事で使うお塩を作る場所です。

 鳥居の正面にあるので、ここが本殿かと思い、手を合わせてご挨拶しました。ところが、ここは塩を焼き固める作業をする場所でした(汗)!

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 その隣、こちらが本殿だったみたいです。「わー、内宮と同じ屋根だー」とか言っていたのに、このときはこちらが本殿だということに、まったく気づきませんでした。お恥ずかしい。申し訳ございません。

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 こちらは御塩焼所と 御塩汲入所。鳥居の奥が汲入所です。

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 駅へと向かう途中、気になる神社があったので、せっかくのなでお参りを。

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 小さな神社でしたが、趣のある場所でした。「朝日稲荷大明神」とありますが、すぐ近くに歴史のありそうな旅館・朝日館があります。きっと土地の神様なのでしょう。

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 駅までの通りには、古くからありそうな建物が並んでいます。さすが、二見興玉神社へと続く道ですね。
 御福餅も食べたかったのですが、電車の都合上、急がねばなりませんでした~。

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 この後、外宮へと向かうのですが、ちょっと飛ばして、宿での夜のお話。
 二見興玉神社から御塩殿神社へと向かう海岸で拾った巻貝を見ながらビールを飲み、宿に置かれていた古事記を読んで眠りにつきました~。

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伊勢日記 その1 二見興玉神社

 ゴールデンウィーク前になりますが、伊勢に行ってきました。一度は行きたいお伊勢参り。そのタイミングが、どうやら来たようです!
 初日の予定は、まず夫婦岩で有名な二見興玉神社にお参りすること。お伊勢参りと言えば、まず外宮を参拝し、その後内宮をお参りするのが正しいルートとされています。さらにその前に、二見興玉神社をお参りし、穢れを払うのがいいようです。

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 朝、6時半発の新幹線に乗るために、4時起き。伊勢での時間を、できるだけ多く取るためには、眠い目をこすらなければなりません。

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 名古屋で乗り換え、二見浦駅へ。神社へは徒歩20分ほど。海岸線を歩いていると、鳥居が見えてきました!

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 いい天気でよかった! 潮風が気持ちいい!

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 一の鳥居をくぐり、狛犬にご挨拶。二の鳥居へ。

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 こちらが二見興玉神社。まずはご挨拶。とうとう伊勢にやってきました!

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 二見興玉神社には、カエルがたくさんいます。カエルははご祭神・猿田彦大神の神使だそうです。

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 神社の裏側に回ると、夫婦岩を拝む場所があります。ここには輪縄が置かれており、体の悪いところをさすってお納めするとよいそうです(有料です)。私は腰が悪いのでさすってお納めしました。

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 ここには「天の岩屋」があります。天照大御神がお隠れになったという天の岩屋はあちこちにあるそうですが、ここもそのひとつ。岩屋の隣の石像は、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)だと思ったのですが、そうじゃないかも? ともかく、こちらに祀られているのは豊受大神、またの名を宇迦御魂大神。
 こちらにも輪縄があります。

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 二見興玉神社御朱印帳はとてもきれいなので、買い求めました。お伊勢参り御朱印は、こちらにお願いしていきます。

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 おみくじお引いてみたところ、大吉! 勢いがつきます。

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 それから「無垢鹽草」も購入。お風呂に入れたり、身につけていることで、不浄祓いとなるそうです。

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 御朱印もいただき、さあ次へ! と思ったのですが、たいへんなミスをしていました。
 夫婦岩をよく眺めるための道と思って、Uターンしてしまった道は、なんと綿津見大神を祀る龍宮社への参道だったのです! そうとは知らず、ご挨拶もせず、もちろん御朱印もいただけず、戻ってしまいました! ああ、痛恨!


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おかしーる手帳

 今日はノートを作ります。と言っても、一から作るわけではなく、市販されているリングノートに、かわいい包装紙を貼りつけるだけなんですけどね。
 こんな感じのノートになりまーす。

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 今回は無印良品で売っているB5のノートを使いました。表紙が紙製の方が、包装紙を貼り付けやすいです。

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 まず、表紙、裏表紙をリングから外します。
 昔のリングノートって、コイルみたいにくるくると螺旋を描いた針金が通してありましたが、今はこんな風になっているんですね。外すのにコツというコツはないのですが、とりあえず穴が破けてしまわないように、優しく外してあげてください。

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 包装紙に外した表紙を当て、どのへんの絵柄を使うかを検討します。決まったら、表紙に合わせて折り目を付け、周囲を2cmの余裕をもって切り取ります。
 ちなみに今回使っている包装紙は、六花亭の「北の国から」というお菓子のもの。裏表紙には六花亭のいつもの花柄の包装紙を使いました。

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 切り取ったら、表紙、裏表紙に貼り付けます。このとき、ちゃんと、表紙、裏表紙の向きを確認しましょう。包装紙が上下左右関係ないデザインなら、さほど問題ないのですが、今回のように文字が入っていたりすると、気をつけないと残念な仕上がりになってしまいます。
 周囲を折りこむ前に、四つ角を切り取っておくと、きれいに仕上がります。角ギリギリを切るのではなく、少し余裕を持って切ったほうがいいですよ。
 角を切ったら、周囲を折りこみ、貼りつけます。

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 続きまして、今回もっとも地味な作業でーす!
 リングを通す穴の部分を、ひとつひとつ切り抜きます。穴の位置は、光に透かしてみると、確認できますよ。

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 穴あけ作業が終わったら、裏面、折り返した面に包装紙を裏返して貼り付けます。ここは包装紙ではなく、別の紙を使ってもいいですね。かわいくなるように、おしゃれになるように、工夫をこらしてください。私は「六花亭」の文字を、裏表紙側に入れてみました。こうすると、ちょっとノベルティものに見えるでしょ?

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 ここまで来たら、ゴールは目前! あとは表紙、裏表紙を、リングにはめ込むだけです。これもねぇ、とくにコツらしいコツはないんですが、がんばってはめてください(苦笑)。リングが広がってしまったら、指でグッとはさんで、広がりを戻してみてください。

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 これで、オリジナルノートの完成でーす! もし、ノリの具合で表紙が反ってしまうようだったら、リングをつぶさないように押しをしましょう。分厚い本なんかを乗せておくといいですよ。
 今回作ったノート、私はお菓子のシールコレクション帳として使います。お菓子のシールで「おかしーる・コレクション」と名付けました。説明もなんにも添えず、乱雑にペタペタ貼っていくつもりでーす(*^_^*)

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雑司ヶ谷散歩 大鳥神社

 鬼子母神からさほどはなれていないところに、大鳥神社があることを知りました。ちょっとご挨拶に。

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 鳥居をくぐってすぐに構える獅子は、お尻を上げて威嚇しています。
 でも、拝殿前の狛犬は、どっしりと構えていますね。角のある狛犬を見ると、ちょっと嬉しいです。

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 お参りの際に目を引くのが、なんと言ってもこの賽銭箱。ずいぶん変わった形で、なにやらめでたげでもあります。

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 境内に恵比寿様が祀られているので、納得。雑司ヶ谷七福神の一社でした。

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 本殿向かって右側に三杉稲荷神社もあります。

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 御朱印もいただけるようなのですが、この日は外祭があるそうで、社務所は閉まっていました。残念ではありますが、今回は偶然見つけた神社なので、またちゃんとお参りに来ます。
 これにて本日の雑司ヶ谷散歩終了。
 帰りにすずめやに寄ったら、どら焼き、残ってました~(*^_^*)

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